テレビドラマ1話の制作費を調べると、放送局の年間制作費と、個別作品の予算が混ざりやすくなります。今回確認した放送局の公式決算には、番組全体の制作費は載っていますが、ドラマ全作品の総制作費と対応する制作本数はありません。したがって、そこから1話の平均単価を割り出すことはできません。

企業がドラマへの協賛や映像の発注を検討するなら、公表額に含まれる費用と、自社が買う権利・納品物をそろえるところから始めたい。当社はショートドラマを企画・制作し、出演者をキャスティングする立場として、2026年9月時点で確認した決算資料を読み、制作現場の見積もりに持ち込める情報と、持ち込むと判断を誤る情報を分けます。

金額・内訳の出典はTBSの公式IR資料一覧掲載の2017年3月期、2018年3月期、2025年度通期決算資料です。以下では参照ページと計算条件を示します。

知りたい金額から、読む資料を選ぶ

「ドラマはいくらで作れるか」という相談でも、放送局全体の支出を知りたい人と、自社が支払う予算を決めたい人では必要な資料が違います。次の表で目的を決めてから、後の決算比較を読んでください。

今決めたいこと用意する資料そこから確認すること
業界の費用の動き同じ会社・区分の決算資料対象年度、実績・予想、費用区分の変更
自社動画の発注予算同じ制作条件で依頼した見積書撮影日数、編集、本数、利用範囲、別途費用
テレビ作品への協賛協賛条件と提供内容掲載や露出、自社用動画の納品有無
作品への出資出資契約と収支計画回収に充てる収入、控除、配分の条件

これは当社が提案する資料の使い分けです。たとえば「縦型動画を複数本作りたい」という依頼なら、放送局の年間番組原価を秒数へ割り戻すより、同じ脚本案・撮影場所・本数を制作会社へ渡す方が、見積もりの違いを確かめられます。

発注予算を検討中の方は、ショートドラマの費用と見積もり条件へ進むと、今回の制作範囲を整理できます。出資の取り分を検討中の方は、製作委員会方式の収入配分で契約上の立場を先に確かめてください。以下の決算は、各社がどの範囲の費用を公表しているかを読むために使います。

決算の「制作費」は、ドラマ1話の請求額とは範囲が違う

年間の番組費から1話単価を求めるには、ドラマに使った金額と、その金額に対応する話数の両方が必要です。

放送局が出しているのは、番組全体の原価

TBSホールディングスの2025年度決算資料12ページには、TBSテレビのテレビ番組原価が100,326百万円とあります。単位を直すと1,003.26億円です。これは同資料が示す番組原価の年間合計で、ドラマだけに支出した額として開示された数字ではありません。TBS公式IR・2025年度決算資料

放送した時間で割っても、ドラマの平均制作費にはならない。仮にある企業の年間費用を稼働時間で割れば、求まるのはその企業全体の時間当たり費用です。個別の商品やサービスの原価を知るには、共通費の配分や商品の構成をさらに調べる必要があります。テレビについても、番組原価という集計の名前を、ドラマ制作費へ読み替えるところで計算の前提が崩れます。

ここでは、作品名を伏せた高額制作費の推測も採用しません。今回の公式資料では、個別作品ごとの総予算、出演料、広告出稿料との対応を確認できないためです。確認できた年間額は業界を見る参考にとどめ、発注する作品の金額は具体的な制作条件を付けて問い合わせる。この順序なら、公開資料が答えていない問いを数字で埋めずに済みます。

直接費だけでも、カメラを回すお金に限定されない

過去のTBS資料は、原価の中身を読む手掛かりになります。2018年3月期決算資料7ページでは、番組制作費、放送権料、美術制作費、技術制作費を直接費として説明し、減価償却費や社員人件費等の配賦原価を間接費として挙げています。配賦とは、共通して発生した費用を一定の基準で割り当てることです。TBS公式IR・2018年3月期決算資料

この説明から読めるのは、当時の同社の原価には、外部への制作発注とは性質の異なる費用も含まれていたということ。たとえば番組制作費と放送権料が同じ直接費の説明に並んでいます。直接費の総額を、そのまま制作会社へ支払った総額と呼ぶこともできません。

企業の担当者が見積書を比べるときも、撮影・編集に加え、出演者の利用条件やスタジオ費が含まれるかを確認します。社内の社員が担当する作業を外注案だけに足せば、比較が偏る。選択肢ごとに、社内と外部へ支払う費用を同じ範囲で数えるための確認です。過去資料の区分が現在も細部まで同じとは限らないため、古い内訳比率を今の作品予算へ自動的に当てはめることは避けます。

10年間で約4.4%増えても、1話が高くなったとは言えない

TBSテレビの公表番組原価を2015年度と2025年度で比べると、名目額の増加は42.01億円です。

数値を比較 10年の名目増加は約4.4% 2015年度 961.25億円 2025年度 1,003.26億円
TBS公式IRの2017年3月期説明資料30ページ・2025年度決算資料12ページ。増加率は当社が計算した値。 TBSテレビの公表番組原価。ドラマ単価・物価調整値ではない。

年度と3月期をそろえて時系列を作る

下表はTBSの公式決算資料から、2015〜2025年度のうち確認した年度を抜き出したものです。2016年3月期は2015年度、2019年3月期は2018年度に当たります。途中の年度を推測で補間せず、実績だけを並べました。金額は公表された百万円を100で割って億円へ換算した、当社が計算した値です。

年度対応する決算期番組原価・億円
20152016年3月期961.25
20162017年3月期981.76
20172018年3月期997.17
20182019年3月期993.22
20212022年3月期961.49
20222023年3月期952.36
20232024年3月期973.92
20242025年3月期972.77
20252026年3月期1,003.26

出典:TBS公式IR資料一覧。2015・2016年度は2017年3月期決算説明会資料30ページ、2017年度は2018年3月期決算資料7ページ、2018年度は2019年3月期決算資料7ページ、2021〜2025年度は2025年度決算資料12ページを参照しています。2019・2020年度はこの表には収録していません。

両端だけを比べると、(1,003.26÷961.25−1)×100=約4.37%。当社が計算した値で、物価調整をしていない名目の変化です。表の範囲では2022年度より2025年度が高いものの、毎年増え続けた推移でもありません。2017年度997.17億円と2018年度993.22億円のように減った年度も含みます。

総額の変化から、単価と制作量を分離できない

総額がほぼ同じでも、制作する量や番組の組合せが変われば、各番組に使える金額は変わります。反対に総額が増えたとしても、すべてのドラマが同じ割合で高くなったとは限りません。上の表には番組別の制作量と単価の組合せがないため、そのどちらが何%変わったかは算出できません。

この区別は、制作会社へ予算を伝える場面で役立つ。社内向けの予算説明に表を使うなら、「放送局の公表番組原価はこのように推移した」と書くところまでにする。「だから今年のドラマは10年前より4.4%高い」という説明に進むと、資料にない単価を付け加えることになります。

物価についても同じです。ここで示した4.37%は円の金額を比較した結果であり、機材、人件費、権利料の値上がりを除いた実質的な制作量を表していません。消費者物価の指数を1本掛ければ作品制作の投入構造まで補正できる、とも限らない。この記事では適切な制作費指数を確認できていないため、実質増減を出していません。名目額を示す場合は、その制約を表の横に残す方が、数字だけが社内資料へ切り取られたときにも誤解を防げます。

3社の公表額を並べると、比較前に読むべき注記が見える

同じ年度の金額を集めても、費用の区分をそろえないまま制作効率の優劣は判断できません。

原価の名前を残したまま比較する

2025年度について、3社が公表した項目を原文の区分に沿って並べます。下表はドラマ制作費の比較表ではありません。どの資料の、何という費用を読んでいるのかを確かめるための表です。

対象公表項目2025年度・億円読み取る際の制約
TBSテレビテレビ番組原価(制作費)1,003.26ドラマだけの費用ではない
日本テレビ放送網番組制作費895.26営業費用表では人件費・減価償却費が別項目
テレビ朝日番組制作費(地上波)794.93地上波という対象範囲が明記されている

出典:TBS公式IR・2025年度決算資料12ページ、日本テレビHD・2025年度決算説明資料20〜21ページ、テレビ朝日HD・2026年3月期決算説明会資料28ページ。億円への換算は当社が計算した値です。

日本テレビ放送網の営業収支詳細には、番組制作費と並んで人件費、減価償却費という行があります。TBSの過去資料にある配賦原価の説明と照らすと、少なくとも表に載った金額を同じ定義と決めつけることはできません。各項目をどこまで相互に組み替えられるかは、今回の公開資料では確認できません。日本テレビHD・同資料20ページ

このため、3社を合計して日本のドラマ市場規模と呼んだり、金額が小さい会社ほど安く制作できると評価したりする使い方はしません。作品の数、ジャンル、権利の取得範囲、費用の分類がそろっていないからです。並べる価値は比較の限界を見つけることにもあります。数字を集めるだけで作れる順位表より、何を数えた金額かを残した表の方が、後から検証できます。

年間0.4%増の内側でも、上期と下期は逆に動く

テレビ朝日の同資料では、2025年度の地上波番組制作費は上期386.04億円、下期408.88億円で、増減率はそれぞれ前年同期比3.3%減、4.3%増。通期は0.4%増と表示されています。資料はスポーツ大会の放送や前期の大型ドラマ等の反動を説明しており、通期の増減率だけでは番組構成の変化が見えません。テレビ朝日HD・同資料28ページ

テレビドラマの発注価格が上期に3.3%下がり、下期に4.3%上がったと読んでは、対象を取り違えます。会社が示している対象は地上波の番組制作費です。企業の年度予算も、大きな単発企画がある時期と通常運用の時期で動きが変わる。同じように、通期合計だけで次の企画の単価を説明することには限界があります。

なお、公表額には百万円単位での端数処理があります。上期と下期の表示値を足した結果と通期の表示値がわずかに一致しない場合に、片方を勝手に書き換えて合わせることはしません。前年比も会社公表の値を使う箇所と、表示金額から当社が計算する箇所を区別しています。

直接費の値上がりを、総額へどう反映するか

費用の一部だけが増える場合は、その部分の構成比を掛けて総額への影響を計算します。

公表内訳から比率を求める計算例

TBSの2018年3月期決算資料7ページにある第4四半期実績は、総額25,997百万円、直接費20,575百万円、間接費5,422百万円です。表では内訳の行が第4四半期の直下にあり、その下に通期累計99,717百万円が続きます。20,575百万円を年間の直接費として扱うと、別の期間を割り算してしまいます。TBS公式IR・2018年3月期決算資料

数値を比較 直接費は四半期総額の約79.1% 直接費 20,575百万円 間接費 5,422百万円
TBS公式IRの2018年3月期決算資料7ページ。構成比は当社が計算した値。 TBS、2018年3月期第4四半期。年間の内訳ではない。

直接費比率は20,575÷25,997=約79.14%。当社が計算した値です。この四半期の内訳を使い、直接費だけが仮に10%増え、間接費は変わらないと置きます。増加額は20,575×10%=2,057.5百万円、変更後の総額は28,054.5百万円です。全体の増加率は約7.91%になります。10%は計算のための仮定で、実際の値上げ実績や将来予測ではありません。

この例を置く理由は、総予算へ一律に10%を上乗せする計算との差を見せるためです。全項目が同じ率で上がるなら一律計算でよい。しかし今回の仮定は直接費だけの上昇なので、間接費へも同じ上昇率を掛けると前提が変わる。発注時には、このように変更対象を明示して増減額を積み上げます。

自社の内訳で感度を確かめる

下の計算機では、比較しやすい仮の総予算1,000万円を初期値に置きました。直接費比率79%は上記の過去四半期から求めた約79.14%を整数へ丸めた参考値です。現在のドラマや当社の制作案件の標準原価率を意味しません。読者自身の見積書がある場合は、その分類に合わせて比率を変更してください。

シナリオを比較 直接費の割合で追加額が変わる 比率50% 追加50万円 比率79% 追加79万円 比率100% 追加100万円
当社が計算した値。79%は過去四半期の比率を丸めた参考値。その他は仮定であり、相場ではない。 仮の総予算1,000万円、直接費のみ10%増。

追加費用は79万円

変更後の総予算は1079万円

総予算1,000万円と上昇率10%は仮定。比率79%はTBSの2018年3月期第4四半期の公表内訳から当社が計算して丸めた参考値で、業界相場ではありません。間接費は固定とし、新たな権利料・消費税・利益率の変更は別途加えません。

初期値では追加費用79万円、変更後1,079万円です。比率を50%に変えれば追加50万円、100%なら追加100万円となります。いずれも仮定に基づき当社が計算した値です。出演者やスタッフの契約単価が10%上がる場合でも、すべての直接費が同時に上がるとは限らないため、実務では対象費目をさらに分ける必要があります。

この計算機の出力を、そのまま制作会社の見積もり査定へ使うことは避けたい。追加の撮影日が必要なら、値上がりは単価の変化だけで説明できません。数量も変わります。たとえば機材の1日当たり料金を同じに保っても、利用日数が増えれば総額は増える。費目ごとに単価と数量を持つ見積書で、そのどちらが変わったかを確認する方が具体的です。

2026年の見込みを使うなら、発表日と費用配分も確かめる

TBSの2026年度番組原価見込みは、5月資料の958億円から8月の第1四半期資料では955億円へ更新されています。

予想の改定を制作現場の一律削減と読まない

2025年度決算資料に載った2026年度通期見込みは95,800百万円でした。2026年度第1四半期決算資料9・16ページでは95,500百万円となり、当初予想から300百万円減っています。同資料は2026年度予想に放送センター移管影響を織り込んだことも注記しています。TBS公式IR・2025年度通期/2026年度第1四半期資料

したがって、前年の実績1,003.26億円と見込み955億円の差を、すべてドラマの制作予算削減と説明することはできません。対象期間の確定状況に加え、費用配分へ影響する注記があります。何が金額の変化を生んだかを、単一の原因へまとめないことが必要です。

企業の担当者が自社の予算表へ公表値を転記する際は、金額の横に「対象年度」「実績か予想か」「発表日」を残してください。同じ年度の数字が異なる資料に載っていたとき、誤記なのか更新なのかを判断できます。予想が変更されたからといって古い資料が誤りだったと扱わず、その発表時点の見通しとして管理します。

配信の収入と制作費は、作品単位で対応させる

最新の日本テレビHD資料22ページには、配信サイトへのドラマの売上を「コンテンツビジネス等」に計上すると説明されています。同時に、営業収支の表では番組販売収入や事業収入が区分されています。ドラマが放送されたという事実だけで、その関連収入がすべて同じ行へ入ると考えるのは早い。日本テレビHD・2025年度決算説明資料20・22ページ

番組制作費と広告収入を差し引いただけでは、作品の損益計算になりません。分子には特定作品と無関係の収入が含まれる可能性があり、分母にも番組全体の費用が入っています。ここからドラマ1本の回収率を求めるには、同じ作品、同じ期間にひも付いた収入・費用が必要です。今回確認した資料ではその組合せを取れないため、個別作品の利益率を作っていません。

作品へ出資して回収を受ける話を検討している場合は、制作発注の見積もりとは別に、権利と収入配分を確認します。出資者が複数いる作品の構造は、製作委員会方式の記事で扱っています。制作を頼むこと、広告枠を買うこと、作品へ出資することは、契約上どの成果を受け取るかが異なります。稟議書の同じ費用欄へまとめる前に、自社の目的を決める必要があります。

企業の見積もりは、納品物と利用条件を固定してから比べる

同じ脚本と尺でも、撮影日数や出演者の利用範囲が変われば、比較対象となる仕事そのものが変わります。

問い合わせ前に、金額の分母になる条件を用意する

次の表は当社が提案する見積もり比較の項目で、特定の放送局の契約内容や業界共通の料金表ではありません。公表決算から個別単価を取り出せない以上、企業側が依頼する仕事の範囲を言葉にすることが先になります。

確認する項目依頼時に書く内容後から変える場合に確かめること
納品物本数、尺、縦横比、字幕の有無別尺・別言語の追加範囲
撮影条件日数、場所、必要な出演者延長・再撮影の費用と判断者
利用範囲掲載媒体、期間、広告利用二次利用や期間延長の条件
修正確認担当者、確認日、修正範囲撮影後の脚本変更の扱い
金額の対象税、交通、権利処理等の包含別途精算する項目と上限

この表の空欄が違うまま2社の金額を比べると、安い方が同じ仕事を安く引き受けるのか、依頼範囲が小さいのかを判断できません。まず同じ条件を渡し、提案による変更がある場合は、その変更と金額の関係を説明してもらいます。

たとえばSNSへの通常投稿を想定した見積もりと、長期間の広告配信まで想定した見積もりでは、確認すべき利用条件が変わります。この違いを制作費総額の大小だけに置き換えない。追加利用が必要になった際の相談窓口や承認手順も含め、企画時点で確認すると、公開直前に使い方を変更する事態を減らせます。ここでは契約の一般的な確認項目を示しており、具体的な権利判断は各契約の内容によります。

制作費と媒体費を、目的に沿って別々に管理する

映像を完成させる予算と、その映像を広告として届ける予算は、社内の管理表でも区分することを提案します。制作費だけで問い合わせ獲得単価を計算すれば、広告配信に支払った費用を落とす可能性があるからです。制作、配信、計測の対象範囲を先に決めておく方が、施策を比較しやすくなります。

効果の分母もそろえます。動画再生、問い合わせページへの移動、実際の問い合わせ受信は、それぞれ別の数です。作品の再生回数を事業上の問い合わせ件数として数えることはできません。発注時には誰が何を取得し、どの期間で判断するのかまで決めます。この管理方法は当社の提案です。本記事の決算数値から効果を予測したものではありません。

当社の制作サービスを検討する場合も、テレビ局の年間費用を短い動画の秒数へ換算せず、目的と制作条件を伝えてください。公開している作品では表現の方向を確認し、そのうえで必要な納品物と利用範囲をそろえると、相談の論点が具体的になります。

よくある質問

Q. テレビドラマ1話の平均制作費はいくらですか

今回確認した公式決算からは算出できません。番組全体の費用に対して、ドラマだけの総費用と対応する話数が示されていないためです。推測値の幅を広げても資料不足は解消しません。自社の発注予算を決めたい場合は、脚本、尺、本数、撮影日数、出演条件を用意して個別の見積もりを取る方が目的に合います。

Q. 制作費が増えた会社ほど、ドラマに投資していますか

番組費の増加だけでは判断できません。番組構成や単発の放送、費用配分の変更が総額へ影響するためです。対象作品への投資額を述べるには、その作品やジャンルへの配分を示す資料が必要です。本記事の3社比較は、公表されている費用の範囲を読むためのものです。

Q. 計算機の直接費比率79%を、そのまま見積もりに使えますか

現在の標準原価率としては使えません。過去のTBSの1四半期を基にした計算練習の参考値です。直接費に含まれる項目も依頼する仕事と同じとは限りません。自社の見積書にある費目を分類し、その金額から比率を求め直してください。仮の値を入れた段階では、出力も仮の試算として扱います。

Q. テレビ作品への協賛と、企業動画の制作発注は同じ予算ですか

受け取る権利や納品物を確認して分ける必要があります。協賛の契約で自社用の映像納品や広告への二次利用まで含まれるとは限りません。契約前に掲載、納品、利用期間、追加費用を確かめます。作品の制作原価を知ることと、自社がその作品をどこまで使えるかを知ることは、別々の確認です。

次の稟議では、金額の隣に条件を書く

予算案に1話単価を書く前に、納品本数、尺、撮影条件、利用範囲を1枚にまとめてください。放送局の決算を参考に添付するなら、番組全体の公表値であることと対象年度を併記します。エンタメの経済学では、お金の流れと権利の関係を扱っています。企業の目的に合うドラマの作り方は、制作相談から条件を添えてご相談いただけます。