公演の中止に備える予算では、観客へ返す代金、制作会社などへ払う費用、保険から受け取る金額を分けて見積もる必要があります。興行中止保険に加入していても、中止の原因や費用の項目が契約の対象に入っていなければ補償されません。補償される場合にも、支払割合と限度額があり、払戻しを始める日までに保険金が入るとは限りません。
対象費用を確認済みなら、費用を選別して試算する欄へ進めます。販売代金がいつ入り、いつ返金するかを整理するには前売券の入金・払戻し、協賛する企業に残る費用を確認するには協賛金と提供内容の分け方が役立ちます。
企業が公演や協賛企画を発注するときに知りたいのは、中止したあとに自社へいくら負担が残り、いつ現金が必要になるかです。2026年10月28日に確認した保険会社の公式説明・約款と業界統計を使い、見積書に足すべき条件を整理します。前売代金の入金と売上計上は舞台前売券の入金・払戻しで扱い、ここでは中止費用の補償と資金繰りに絞ります。
この記事で分かること
- 公開例の補償割合70%でも、払戻しを含む支出全体の70%が戻るとは限りません。
- 費用総額3,000万円・支払限度額2,100万円という公式例から、自己負担を試算できます。
- 保険金の「30日」は請求完了日が起点です。中止日や払戻し開始日とは区別します。
- 2015〜2025年の公演統計は事業規模の推移です。保険の中止確率や料率には置き換えられません。
数値の出典は、東京海上日動の契約例、日本損害保険協会の支払期限の説明、A.C.P.C.基礎調査です。以下は発注予算を整理するための試算です。商品の比較や加入の推奨は目的としていません。
公演が中止になったとき、返金と制作費は別に動く
中止時の資金不足は、返金する金額と、すでに支払った制作費が同時に残ることで起こり得ます。
チケット代を戻しても、制作費が戻るとは限らない
仮に、観客から受け取ったチケット代が1,000万円あり、開催準備に700万円を支出済みだとします。残った300万円から全額を払い戻すには、さらに700万円が必要です。これは当社が計算した値で、手数料・税金・他の収支を省いた仮定です。中止に伴って制作費の返還が受けられるか、追加の撤去費が生じるかによって、実際の不足額は変わります。
ここで払戻額1,000万円と支出済み費用700万円を足して「損失1,700万円」とすると、受領済みのチケット代を計算から落としてしまいます。資金表には、もともとの入金1,000万円も置く必要があります。開催準備に使った現金と、観客への返金という資金移動を両方記録してから、最終的に戻らない費用を求めます。入金履歴を省くと、中止後に必要な追加資金と、事業全体の損失を取り違えます。
保険の対象になる損害も、支出の合計から別途確認します。三井住友海上は、契約で特定した事故による中止等について、支出する費用や失う利益を対象とする仕組みを示しています。どの項目を契約に入れたかが出発点です。三井住友海上・補償内容
企業が負担する範囲を発注書から拾う
次の表は、個別契約を読むときの確認欄です。各費用が補償されるという判定表ではありません。
| 支払先・入出金 | 確認する内容 |
|---|---|
| 観客への払戻し | 発注時に決めたいこと:対象券種、手数料、受付期間、支払主体 中止時に残す資料:販売実績、入金記録、払戻し実績 |
| 会場・舞台・制作会社 | 発注時に決めたいこと:中止日に応じた支払額、返還、転用の条件 中止時に残す資料:契約書、請求書、返還合意 |
| 告知動画・広告枠 | 発注時に決めたいこと:納品物の再利用、日付変更、配信停止の範囲 中止時に残す資料:発注仕様、納品記録、広告の精算 |
| 保険会社からの入金 | 発注時に決めたいこと:事故原因、費用項目、割合、限度額 中止時に残す資料:保険証券、約款、請求書類 |
同じ「中止費用」の欄にまとめると、観客へ返す義務と、外注先との精算条件が見えなくなります。自社が主催者なのか、協賛企業なのか、告知制作だけを発注する企業なのかでも、負担する費用は変わります。共同主催の場合は、誰の支出を誰の保険で扱う想定なのかも、見積もりを取る前に確認してください。
当社はショートドラマを企画・制作し、出演者をキャスティングする立場です。制作現場に関係する発注でも、撮影が終わった告知映像、これから行う編集、未実施の追加撮影を分ければ、中止時に残る作業と再利用できる成果物を話し合いやすくなります。自社の個別契約や補償実績を示しているわけではありません。
補償対象は「中止の原因」と「戻らない費用」で確かめる
費用が発生した証拠に加えて、中止原因と契約条件の対応を確認する必要があります。
返還や転用ができる費用は、扱いが変わる
東京海上日動の費用を補償する方式では、回収不能となった中止費用や、中止・延期に伴う追加費用を扱い、対象項目を契約時に決めます。返還請求や他用途への転用ができるかも確認点です。保険料、資金調達費用、自社役職員の給与などには対象外の説明があります。また、収益の減少を対象とする別の契約方式も案内されています。東京海上日動・補償内容
発注側が作る費用表では、請求書の金額の横に「返還予定」「別公演へ転用」「今回だけで消費」を記入すると整理できます。たとえば完成済みの告知映像を日付だけ変えて次回も使える場合と、公演日の入った印刷物を使えない場合を、同じ条件で損害として計上できると決めつけないことです。実際の補償可否は保険会社へ確認し、その回答を費用項目に対応させます。
制作会社へ支払う代金のうち、どこまで完了しているかが分からない一式見積もりでは、返還や転用の相談にも時間がかかります。企画、撮影、編集、納品後の差し替えなど、発注した作業と成果物を区別することには、中止に備える意味もあります。後から内訳を作り直すより、見積もり段階で確認した内容を残す方が、実施済みの範囲を説明しやすくなります。
売れなかった公演を中止するリスクは別に残る
東京海上日動の公式説明には、販売不振、観客不足、資金不足、感染症など、保険金を支払わない主な原因が列挙されています。出演不能についても、そのまま補償されると考えず、対象となる出演者と特約の条件を確認します。三井住友海上の急病による中止の例では、不出演リスクの対象者として設定したアーティストを扱っています。東京海上日動・補償内容/三井住友海上・事故原因の例
「雨が心配」「主演者が出られない」「売れ行きが悪い」という中止理由を、ひとまとめにして予算化すると、補償されない条件が隠れます。見積もりを依頼するときは、公演形式と開催場所に加えて、どの原因に備えたいかを明記してください。屋内への変更や延期を選べる場合には、その代替案の費用も別に見積もると、中止以外の判断を比較できます。
過去の市場縮小が大きかったことと、将来の同様の損失が保険から支払われることも別問題です。三井住友海上は、新型コロナウイルス感染症の五類移行後も、同感染症を直接・間接の原因とするイベント中止の損害は支払対象外と説明し、企業向け商品には個別契約で異なる扱いがあり得ると注記しています。公表時期の古い説明を読んで、現在の分類だけから補償を判断しないようにします。同社の補償取扱い
公開例の70%を使うと、自己負担はいくらになるか
支払限度額2,100万円という契約例でも、計算対象となる損害が減れば、受け取る保険金は小さくなります。
公式の契約例と、当社の仮定を分ける
東京海上日動の屋外コンサートの例は、東京都内の野球場、10月下旬の1日開催、費用総額3,000万円、支払限度額2,100万円、縮小支払割合70%、保険料約210万円です。これは条件付きの一例であり、同額の予算なら同じ保険料になるという資料ではありません。公式の補償プラン・保険料
この70%を使い、限度額に達しない単純なケースを考えます。対象の中止費用2,000万円、控除する回収額や中止後も得られた収益の合計500万円、対象の追加費用100万円と仮定します。縮小支払割合を掛ける前の額は1,600万円、70%を掛けると1,120万円です。対象費用から控除分を引いた額と保険金との差は480万円になります。いずれも公式の算定方法を参考に当社が計算した値で、実際の事故や支払実績ではありません。算定方法の出典
費用・控除額の仮定を同じにすると、割合を変えた場合に残る負担を比べられます。
| 仮定する支払割合 | 内訳 |
|---|---|
| 50% | 計算対象額:1,600万円 限度額適用前の試算:800万円 対象費用のうち残る額:800万円 |
| 70% | 計算対象額:1,600万円 限度額適用前の試算:1,120万円 対象費用のうち残る額:480万円 |
| 90% | 計算対象額:1,600万円 限度額適用前の試算:1,440万円 対象費用のうち残る額:160万円 |
表は当社が計算した値です。70%は上の公式例にあり、50%と90%は感度を見るための仮定です。どの割合でも契約できるという提示や、各社の見積もり比較ではありません。対象外の支出と保険料は別に残り、表の自己負担額に含めていません。
自社の数字へ置き換える前に、費用を選別する
下の計算機は、保険会社との確認を終えた対象費用を入力するためのものです。請求書の総額をそのまま入れると、対象外の費用を含めた試算になります。ここでは控除分を、対象中止費用に対する割合として入力します。中止費用2,000万円に対する25%なら500万円です。チケットの返金率や、売上に対する比率と混同しないでください。
| 手元の情報 | 試算へ進む前の確認 |
|---|---|
| 対象費用と割合が確認済み | 契約で対象と確認した中止費用・追加費用と縮小支払割合を使います。70%は契約例であり、自社の割合とは限りません。 |
| 回収額が金額で分かる | 回収額・残る収益の合計を対象中止費用で割ります。控除額500万円÷中止費用2,000万円=25%は、上の仮定を使った当社計算です。 |
| 対象範囲や回収額が未確認 | 未確認の費用や割合を0で埋めず、契約先へ確認してください。確認前は、記事の仮定例として読みます。 |
| 控除額や限度額が範囲外 | 控除額が中止費用を超える場合や試算結果が支払限度額を超える場合は、この計算機から入金予定を決められません。 |
入力範囲の確認には、保険金の算定方法と70%を使った契約例を参照してください。試算後は、対象外費用・保険料と入金時期を別の資金表で確かめます。
割合を掛ける前:万円
保険金(限度額前):万円
対象費用の残額:万円
70%は東京海上日動の屋外コンサート契約例、金額と控除割合は説明用の仮定です。当社が計算した値。中止費用・追加費用とも同じ割合、控除額が中止費用以下、他契約との調整なしの場合に限定しています。支払限度額・対象外費用・保険料・税金・入金時期は計算に含みません。実際の支払額と総自己負担を確定するものではありません。表示は万円単位に四捨五入されます。
計算機の結果が限度額を超えた場合には、その結果を入金予定に使えません。また、回収額などが中止費用を上回る場合には、追加費用側への控除調整があるため、この計算機の対象外です。契約ごとの算定を確認する必要があります。東京海上日動・保険金の計算
この試算で分かるのは、割合を上げるほど対象費用の残額が小さくなるという算術です。そのために保険料がいくら増えるかは別の見積もりが必要になります。営業上は割合だけを比べやすいものの、会社の予算としては、追加保険料、対象外支出、手元に確保する現金を合わせて判断します。少額の対象費用だけが手厚く補償されても、別の大きな支出が対象外なら、資金不足は残ります。
保険料の例から、標準料率や中止確率は求められない
公表された保険料を限度額で割っても、その値を別の公演へ掛ける根拠にはなりません。
同じ割合の例でも、保険料の条件は違う
三井住友海上の公開例では、関東地方・11月の祭りは限度額1,000万円、縮小支払割合90%、保険料95万円です。近畿地方・8月の花火大会は限度額500万円、同じ90%で保険料80万円。掲載されている費用項目も異なります。同社は事故、損害、開催場所などの条件に応じて個別に設定すると説明しています。公式の保険料例
95万円÷1,000万円は9.5%、80万円÷500万円は16%で、当社が計算した値です。この割り算は、公表例の保険料と限度額の関係を表すだけです。「祭りの中止確率9.5%」「花火大会は16%の確率で中止」という意味にはなりません。開催場所・時期、限度額、対象費用が異なる契約例から、価格差の原因を一つに絞ることもできません。
企業の稟議で必要なのは、保険料を小さく見せることより、何に備える費用かを説明できることです。中止原因を限定した場合と、別の原因も含めた場合で見積もりを取り、同じ費用項目、開催日、会場、限度額にそろえて比較します。条件をそろえられない箇所は、そのまま相違点として残してください。公開例に合わせて自社の条件を省くと、安く見えた理由が補償範囲の違いだったという比較になり得ます。
ここで比べた二つの例は、いずれも開催当日の悪天候やそのおそれを対象事由としています。個別の見積もりを比べるときも、共通する条件と異なる条件を分けて確認してください。比較した二つの公式契約例
十一年の公演統計で見えるのは、事業規模の変化
A.C.P.C.の基礎調査推移表では、調査対象公演の年間売上額は2015年3,186億円、2020年779億円、2025年6,443億円でした。以下は長期の変化を確認するための抜粋です。保険金や中止件数を集計した表ではありません。A.C.P.C.基礎調査推移表
| 年 | 内訳 |
|---|---|
| 2015 | 公演数(本):29,546 売上額(億円):3,186 調査会員数(社):62 |
| 2016 | 公演数(本):29,862 売上額(億円):3,100 調査会員数(社):64 |
| 2017 | 公演数(本):31,674 売上額(億円):3,324 調査会員数(社):67 |
| 2018 | 公演数(本):31,482 売上額(億円):3,448 調査会員数(社):68 |
| 2019 | 公演数(本):31,889 売上額(億円):3,665 調査会員数(社):69 |
| 2020 | 公演数(本):10,637 売上額(億円):779 調査会員数(社):72 |
| 2021 | 公演数(本):26,383 売上額(億円):1,530 調査会員数(社):73 |
| 2022 | 公演数(本):32,338 売上額(億円):3,984 調査会員数(社):74 |
| 2023 | 公演数(本):34,545 売上額(億円):5,140 調査会員数(社):76 |
| 2024 | 公演数(本):34,251 売上額(億円):6,121 調査会員数(社):78 |
| 2025 | 公演数(本):33,769 売上額(億円):6,443 調査会員数(社):90 |
2019年と2020年の売上額の差は2,886億円、減少率は78.7%で、当社が掲載値から計算した値です。これをそのまま「中止損害2,886億円」や「保険で回収できた金額」とは呼べません。開催を企画しなかった公演や動員の変化などを、この差額だけから分離できないためです。
調査会員数は期間中に変わり、2025年上半期からは一部の賛助会員社も対象です。国内の公演すべてを集めた統計でもありません。時系列は業界の事業環境を知る材料として使い、自社公演の中止確率や保険料の予測へ直接使わないことが、数字を読み違えない条件です。2025年の調査対象に関する公式説明
公演数と売上額が同じ動きにならないことも、開催本数だけで予算を判断できない理由です。ただし、統計の平均から自社の制作原価が上昇したとも言い切れません。自社の発注見積もりを、会場、舞台、出演、告知、運営の項目ごとに前回と比較する作業が必要です。市場統計の金額と主催者の収入の区別は音楽ライブの売上の読み方を参照してください。
払戻し日と保険金の入金日を別々に置く
保険金の受領を見込める場合でも、支払が先に来る期間の現金を準備する必要があります。
「請求完了から30日」と事故当日を混同しない
日本損害保険協会は、一般に必要な書類の提出を終えた請求完了日から30日以内を原則とし、特別な照会・調査で延長される場合を説明しています。事故を連絡した日と、書類がそろって請求が完了した日は分けて確認してください。同協会・保険金の支払期限
東京海上日動の2025年7月1日以降始期用の約款では、普通約款第22条に30日と、特別な照会・調査の場合の60日・90日・180日の規定があります。さらに、興行中止保険特約第10条では普通約款第22条第2項第5号を適用しないとしています。普通約款だけを読んで全項目を公演に当てはめるのも不正確です。公式約款・冊子5頁と19頁
ここから「必ず中止の翌月に入金する」と予定表へ書くことはできません。まず、提出を求められる書類、手元で用意できる日、外注先から精算書を受け取る日を確認します。保険会社への照会で支払の見込みが立つまで、資金表では入金未確定として扱うと、未確定の収入を払戻し原資に数えることを避けられます。
最終負担と、途中で足りなくなる現金を分ける
前の試算では、対象費用の計算上の残額が480万円でした。この数値が、中止直後に用意すればよい現金とも限りません。入金までの期間に外注先への精算や返金が集中すれば、一時的な必要額は大きくなります。逆に、発注先からの返還が先に入れば、その分だけ手元資金を補えます。金額の大小に加えて、入出金の順番が効きます。
たとえば中止後に支払う金額800万円、その時点の使える現金300万円、支払期限前に受け取る返還金100万円という仮定なら、期限までの不足は400万円です。当社が計算した値で、800−300−100という差額です。保険金を後で受け取る見込みがあっても、期限前に入金することが確認できない間は、この不足の計算に足しません。どれだけ借入できるかや、その金利は本記事では見積もっていません。
払戻しの案内担当と制作発注の担当が別なら、案内した期限が資金表に反映されているかも確認してください。観客への案内を早く出す必要がある局面で、社内の費用集計が遅れると、決めた期限と支払準備が食い違います。広報用の案内文、返金の運用、保険の請求をそれぞれ進めながら、同じ日付の表で残高を確認する方法が考えられます。
発注前に、対象費用と再利用できる成果物をそろえる
費用の内訳と制作物の利用条件がそろえば、保険への照会と中止時の精算を同じ資料から進められます。
見積書の合計額を、説明できる項目へ分ける
準備するのは、開催概要、発注先別の費用、回収・転用の条件、入出金予定です。公演名と開催日だけの資料で見積もりを求めるより、誰が何に支出するかが分かる資料にします。支払限度額は収支計画を基にイベントごとに設定されるため、企画時点の概算と発注確定後の金額が違う場合も相談事項になります。三井住友海上・支払限度額
告知映像を例にすると、完成済みの本編、開催日を載せた告知版、会場内上映版で、次回使える範囲は同じとは限りません。日付や会場を変更する編集の費用、出演者の利用同意、音楽や素材の使用条件を発注仕様に対応させておくと、再利用案を検討できます。再利用が可能かを確認することと、保険上の損害額を自社だけで確定することは区別してください。
保険料を払ったあとに開催日や会場を変えた場合も、制作会社へ連絡しただけで手続が済んだと考えないことです。東京海上日動は開催予定日・開催予定場所などの変更を通知事項として示しています。日程変更の連絡先には保険会社・代理店も含め、必要な変更手続を確認します。同社・契約時と契約後の注意
協賛企画は、企業へ提供する内容も確認する
協賛企業の立場では、主催者が保険に加入しているという説明だけでは、自社の支出が回収されるか分かりません。協賛金の扱い、提供予定の広告や出演企画、延期時の代替内容について、自社と主催者の契約を確認する必要があります。企業が支払う協賛金と、主催者が保険から受け取る金額を同じ欄に置かないことです。協賛の提供内容と費用を整理する際は音楽フェスの協賛金が次の論点になります。
今回確認した公開資料では、国内公演全体の中止確率、企業が実際に負担した平均額、保険金の平均入金日数までは確認できませんでした。これらの数字を相場として費用表に埋めることはしません。自社企画では、発注先と保険会社から得た条件を入れ、分からない欄は未確認と残す方が、決裁者が追加確認の必要な項目を見つけられます。
ナイトてんしょんへのショートドラマ制作の相談では、企画の目的と公開予定日、必要な告知素材、日程変更時にも使いたい部分を伝えてください。制作サービスと照らし合わせ、映像の発注範囲を整理できます。保険契約や保険金の支払判断については、契約先の保険会社・代理店へ確認してください。
よくある質問
払戻し・補償割合・入金時期は、それぞれ異なる資料で確かめます。
Q. チケットの払戻額がそのまま保険金になりますか?
払戻額をそのまま入金予定に置くことはできません。費用を補償する契約では、対象の費用項目と中止原因、回収額などを確認して計算します。収益の減少を扱う契約方式もあるため、加入している方式を先に確認してください。東京海上日動・補償内容
Q. 補償割合70%なら、残り30%だけ用意すれば足りますか?
対象外の費用や保険料、限度額を超える部分は別に残ります。また、保険金を受け取る前に支払期限が来る場合があります。本記事の計算機は、対象費用の一部に限った試算なので、出た数字を総自己負担や必要な現金の額と読み替えないでください。70%という公式契約例
Q. 雨が降ったら自動的に支払われますか?
雨量だけで支払いを判断する説明にはなっていません。東京海上日動の悪天候リスクのみ担保特約は、中止等の原因となる悪天候や、そのおそれを扱い、後者には客観的に認められる状態という条件があります。開催判断の資料と契約条件を確認してください。公式約款・冊子19頁
Q. 中止を連絡してから30日以内に振り込まれますか?
一般的な起点は、必要書類が提出された請求完了日です。特別な照会・調査により延長される場合もあるため、中止連絡だけで入金日を確定できません。払戻しの期限を決める際は、手元現金と確定した入金から先に確認してください。日本損害保険協会・支払期限
次の発注では、見積書の各行に「中止時の支払」「返還・転用」「入出金日」の欄を足してください。保険会社へ確認した対象範囲を同じ表に記録すれば、未確認の費用と、入金まで自社で準備する現金が見えるようになります。エンタメの経済学では、作品や公演の収入と費用を、企業の発注判断に使える形で読み解いています。
入出金の予定表を作るときは、前売券の入金・払戻しで販売代金の受領時点を確認してください。協賛企画の費用も担当する場合は、協賛金と提供内容の分け方を読むと、主催者の収支と自社への提供内容を分けて整理できます。