ナイトてんしょん
ショートドラマ情報局
結論から言うと、ショートドラマ制作の納期は、単発1本なら依頼から公開まで「3週間〜1.5ヶ月」、シリーズ・月額運用なら立ち上げに「1〜2ヶ月」を見込むのが一般的な目安です。 撮影そのものは半日〜1日で終わるケースが多い一方、企画・台本・キャスティング・編集・確認といった前後の工程が納期の大半を占めます。「キャンペーンに間に合うか」「どれくらい前に発注すべきか」の判断は、この工程構造を知っているかどうかで精度が大きく変わる。本記事では、工程別の所要日数から逆算スケジュール表、短納期対応の現実ラインまでを一気に解説します。
この記事でわかること
・単発1本/シリーズ・月額運用それぞれの納期目安 ・ヒアリングから納品・投稿までの工程別所要日数 ・撮影日数の決まり方と「1日で撮れるシーン数」の考え方 ・修正ラウンドと発注側の準備が納期に与える影響 ・短納期対応の現実ラインと、公開日から逆算した発注タイミング
縦型ショートドラマ(60〜120秒程度)を制作会社に依頼した場合、企画から納品までの制作期間は「最短2〜3週間、標準で1〜2ヶ月」が業界の一般的な目安として紹介されています(合同会社キッカケ)。納品後の投稿準備まで含めて「公開まで」と考えると、標準進行で3週間〜1.5ヶ月を見込んでおくのが現実的です。
ここで重要なのは、検索されることの多い「ショートドラマの撮影期間」と「制作全体の納期」は別物だという点だ。撮影期間そのものは1日〜数日で終わることが多く、単発1本であれば1日以内に収まるケースが主流とされています(nowhere film株式会社)。つまり、納期の大半は撮影の"前後"にある。撮影日だけを基準にスケジュールを組むと、完成までの期間を実際より短く見積もってしまうという指摘もあります。
アカウント運用を前提に複数本を継続制作する場合は、単発とは時間の構造が変わります。アカウント設計・シリーズ企画・キャストの固定・初回まとめ撮りといった立ち上げ工程に1〜2ヶ月、その後は「企画→撮影→編集→投稿」を毎月回す月次サイクルに入るのが一般的な形だ。
依頼パターン | 納期の目安 | 備考 |
|---|---|---|
単発1本(標準進行) | 3週間〜1.5ヶ月 | 撮影1日・修正1〜2回を含む |
単発1本(特急進行) | 1〜2週間 | 条件付き。詳細は第10章 |
シリーズ立ち上げ(月4〜8本) | 1〜2ヶ月 | 初回まとめ撮り〜投稿開始まで |
月額運用(2ヶ月目以降) | 月次サイクルで継続 | 撮影は月1〜2回に集約 |
一般的な動画制作の納期(1〜3ヶ月)と比べてどうか実写撮影を伴う企業動画の標準納期は、「1〜2ヶ月程度」(株式会社Lumii)、「1〜3ヶ月が目安」(株式会社トック企画)、「標準2〜3ヶ月」(StockSun株式会社)と各社が紹介しており、おおむね1〜3ヶ月のレンジに収まります。キャスティングやロケ地確保が複雑な案件では3ヶ月以上かかる場合もあるとされる。
動画の種類 | 一般的な納期目安 |
|---|---|
縦型ショートドラマ(60〜120秒・単発) | 3週間〜1.5ヶ月 |
実写プロモーション・サービス紹介動画 | 1〜3ヶ月 |
アニメーション・モーショングラフィックス | 2週間〜1ヶ月程度 |
大型タイアップ・CMクラスの実写 | 2〜3ヶ月以上 |
出典:株式会社Lumii、StockSun株式会社、株式会社トック企画
ショートドラマが一般的な実写動画よりやや短いのは、尺が短く編集量が相対的に少ないこと、縦型・少人数体制で撮影規模をコンパクトに設計しやすいことが理由です。ただし「ドラマ」である以上、脚本とキャスティングの工程は省略できない。テンプレート編集で済む動画よりは時間がかかる、と理解しておくのが正確です。
ショートドラマ制作は、おおむね次の7工程で進みます。①ヒアリング・企画、②台本(脚本)、③キャスティング、④ロケ地手配・撮影準備、⑤撮影、⑥編集、⑦確認・修正〜納品・投稿。単発1本を標準進行(約6週間)で進める場合の週次イメージは以下の通りだ。
週 | 制作会社側の主な工程 | 発注側のタスク |
|---|---|---|
第1週 | ヒアリング・企画案作成 | 目的・ターゲット・NG事項の共有 |
第2週 | 台本執筆・企画確定 | 台本フィードバック(1回に集約) |
第3週 | キャスティング・ロケ地手配 | キャスト承認・自社素材の提供 |
第4週 | 香盤表作成・撮影実施 | 商品手配・撮影立ち会い(任意) |
第5週 | 編集・初稿提出 | 社内確認・修正指示の集約 |
第6週 | 修正・納品・投稿設定 | 最終承認・公開 |
実際には③④は②と並行で進むことが多く、各工程の長さも案件規模で変わります。それでも「自分たちの確認タスクがどの週に来るか」を最初に把握しておくだけで、進行の止まりは大幅に減る。
7工程のうち、撮影が占めるのは1日前後。期間ベースで見れば全体の1〜2割にすぎません。ショートドラマ制作は企画立案や脚本制作、キャスティング、準備、編集といった複数の工程で成り立っており、撮影はその一部にすぎないという構造は、専門会社も繰り返し指摘しています(nowhere film株式会社)。発注側が押さえるべきは「撮影日がいつか」よりも「台本確定日と初稿確認日がいつか」だ。この2つが納期のボトルネックになりやすい。
ヒアリング・企画:3日〜1週間最初の工程は、目的(認知・採用・販促など)、ターゲット、配信先プラットフォーム(TikTok・Instagram Reels・YouTube Shorts)、世界観・トーンのすり合わせです。一般的な動画制作では、企画・構成案の提出までに1週間程度を見ておくとよいとされています(株式会社JPC)。ショートドラマでも、初回ヒアリングから企画書提出まで3日〜1週間が標準的なレンジだ。
このフェーズが延びる典型は次の3つです。
・動画の目的やKPIが社内で固まっておらず、企画の方向性が定まらない ・参考にしたい動画・世界観のイメージ共有がなく、提案が空振りする ・企画の決裁者が打ち合わせに入っておらず、後から方向転換が入る
いずれも発注側の準備で防げるもので、第9章で対策を整理します。
企画が固まったら台本制作に入ります。60〜90秒のショートドラマの台本は分量こそ少ないものの、冒頭1〜2秒のフック、テンポ、オチまでの展開密度が再生数を左右するため、見た目の文字数以上に設計の工数がかかる工程です。執筆に2〜4日、発注側の確認と1往復の修正を含めて3日〜1週間が目安となる。
工程 | 標準的な日数 | 延びるケース |
|---|---|---|
ヒアリング・企画 | 3日〜1週間 | 目的・決裁者が未確定(+1〜2週間) |
台本執筆 | 2〜4日 | 商品理解に時間が必要な専門商材 |
台本確認・修正 | 2〜5日 | 確認者が多く指摘が分割で届く |
小計 | 1〜2週間 | 最大で3〜4週間に延びることも |
台本は「ここで確定したものを撮る」最後の分岐点です。撮影後に物語の構造を変える修正は再撮影に直結するため、このフェーズに時間をかける価値は大きい。
出演者の選定・オファー・スケジュール調整の工程です。所要日数の振れ幅が最も大きい工程のひとつで、制作会社の登録キャストや継続的に組んでいる演者から選ぶ場合は3日〜1週間程度で決まる一方、芸能事務所への出演交渉や特定タレントの指名が入る場合は2週間以上かかることもあります。一般的な実写動画でも、キャスティングやロケ地の確保などで全体納期が3ヶ月以上に延びるケースがあると紹介されており(株式会社Lumii)、「誰が出るか」へのこだわりは納期と直結する変数だ。
・制作会社の提案キャストから選ぶ:3日〜1週間 ・オーディション・候補比較を挟む:1〜2週間 ・事務所所属タレントの指名・交渉:2週間〜1ヶ月以上
撮影場所の確保も並行して進みます。ハウススタジオやレンタルスペースは空き枠さえあれば数日で確定しますが、商業施設・公共空間・飲食店の営業時間外利用など撮影許可の申請が必要な場所は、許可が下りるまで数週間を要する場合がある。オフィスや店舗など発注側の自社スペースを提供できると、この工程はほぼゼロになります。
撮影直前には「香盤表」を確定させます。香盤表とは、撮影当日のタイムライン・シーン番号・場所・キャスト・衣装小道具を一覧化した進行表で、撮影を効率よく進めるための設計図です(株式会社JPC)。同じ場所のシーンを続けて撮るよう並べ替えることで撮影時間を圧縮できるとされ(株式会社LIG)、この精度が「1日で撮り切れるか」を決めます。
準備工程 | 標準的な日数 | 短縮できる条件 |
|---|---|---|
キャスティング | 3日〜2週間 | 制作会社の登録・提携キャストを起用 |
ロケ地・スタジオ手配 | 3日〜2週間 | 自社オフィス・店舗を提供/スタジオ撮影 |
衣装・小道具・機材準備 | 2〜5日 | 商品・制服など自社手配品の事前送付 |
香盤表・進行確定 | 2〜3日 | 台本が確定済みであること |
時刻 | 内容 |
|---|---|
9:00 | 集合・機材セッティング・ヘアメイク |
10:00 | シーン1〜3(ロケ地A・照明固定でまとめ撮り) |
13:00 | 昼休憩・ロケ地B へ移動 |
14:00 | シーン4〜7(ロケ地B) |
17:00 | 予備カット・インサート撮影 |
18:00 | 撤収 |
上記はあくまで構成例ですが、ポイントは「台本の順番ではなく、場所と照明の段取りが良い順番で撮る」こと。これを実現するのが前章の香盤表です。
次の条件に当てはまる場合は、撮影日の2〜7日後に予備日を仮押さえしておくのが安全です。
・屋外ロケが中心で、天候によって撮影が成立しない構成 ・夕景・夜景など撮影可能な時間帯が限られるシーンがある ・子役の出演があり、労働時間の制約で1日に撮れる量が限られる ・1日に3本以上を詰め込む、まとめ撮り設計になっている
予備日は「使わなければキャンセル」できる契約が一般的ですが、キャスト・スタッフの拘束条件は会社によって異なるため、見積もり時に確認しておきましょう。
撮影素材のセレクト、カット編集、テロップ、効果音・BGM、色調整、音声の整音までを行う工程です。一般的な企業動画では編集に2〜3週間程度かかるとされますが(株式会社JPC)、60〜90秒の縦型ショートドラマは素材量が少なく、1〜2週間程度で初稿提出に至るケースが多い。ショートドラマの撮影後工程(編集・効果音・テロップ等)は全体でおおよそ1〜3週間が目安と紹介されています(nowhere film株式会社)。
なお、縦型ショート動画の編集は「短いから簡単」ではありません。冒頭2秒の引き、テロップの視認性、無音視聴への対応など、フィード上で勝つための調整が品質を分ける工程であり、ここを過度に圧縮すると成果に跳ね返ります。
初稿(ファーストカット)を確認し、修正指示を出し、修正版を受け取る工程です。修正にかかる期間は基本的に1週間程度が目安とされます(株式会社JPC)。ここは発注側の確認スピードがそのまま納期になる工程で、詳細は第8章で扱います。
完成データの納品、アカウントへの入稿、投稿文・カバー画像の設定、公開時刻の予約までで1〜3日。広告として配信する場合は、媒体の広告審査の時間も別途見込む必要があります。
工程 | 標準的な日数 | 備考 |
|---|---|---|
編集・初稿提出 | 1〜2週間 | 尺・演出量・本数で変動 |
初稿確認・修正(1〜2回) | 3日〜1週間 | 発注側の確認速度に依存 |
納品・入稿・投稿設定 | 1〜3日 | 広告配信は審査期間を別途確保 |
小計 | 1.5〜3週間 | 修正が増えるほど後ろに延びる |
公開希望日が決まっているなら、企画が固まっていない段階でも、まず早めに相談するのが確実です。 ショートドラマの納期は「制作会社の制作枠」と「キャスト・ロケ地の空き」で決まる部分が大きく、相談が早いほど希望日に間に合う進行を組みやすくなります。ナイトてんしょんでは、公開希望日からの逆算スケジュールとお見積もりを無料でご提案しています。 公開希望日を伝えて相談する(無料)
撮影日数を左右する3つの変数:シーン数・ロケ地数・キャスト数見積もり段階で撮影日数を決めているのは、感覚ではなく次の3変数です。
変数 | 撮影日数への影響 | 圧縮の方法 |
|---|---|---|
シーン数(場面転換の数) | シーンが増えるほど照明・カメラの組み替えが増える | 台本段階で場面数を絞る |
ロケ地数(移動の回数) | 1回の移動・転換で1〜2時間消える | 1〜2ヶ所に集約/同一建物内で完結 |
キャスト数(拘束調整) | 全員が揃う日が限られ、撮影日が分割される | 香盤表でキャスト別に出番を固める |
特に効くのがロケ地数だ。撮影現場では「同じ場所のシーンは台本の順番に関係なくまとめて撮る」のが鉄則とされており(株式会社JPC)、移動が1回増えるだけで撮影可能なシーン数は目に見えて減ります。
「1日で何シーン撮れるか」は、1シーンあたりのカット数・芝居の量・照明転換の重さで変わるため一概には言えませんが、縦型ショートドラマのように1シーンが短く、同一ロケ地に場面を寄せた設計であれば、8時間の撮影日で5〜15シーン程度を消化する進行が組まれることが多い。逆に、移動が多い・夜景がある・エキストラが多いといった条件では、同じ8時間でも撮れる量は半分以下になります。
制作内容 | シーン数の想定 | 撮影日数の目安 |
|---|---|---|
単発1本(60〜90秒) | 5〜10シーン | 半日〜1日 |
単発1本(演出重め・ロケ3ヶ所以上) | 10〜15シーン | 1〜2日 |
シリーズ2〜4本まとめ撮り | 15〜30シーン | 1〜2日 |
月額運用の月8本まとめ撮り | 30シーン以上 | 月1〜2回×各1日 |
シリーズ運用では、複数本のエピソードを同じ日・同じロケ地・同じキャストで一気に撮る「まとめ撮り」が標準的な手法になっています。衣装替えで別の日として見せる、ロケ地を共通化して台本を書く、といった企画段階からの設計によって、1話ずつ撮影日を立てるより総撮影日数もコストも大きく圧縮できる。まとめ撮りを前提にするなら、台本は「全話分を先に確定させる」必要があり、ここでも結局、前工程の確定スピードが納期を決めます。
修正は「発注側が確認して指摘をまとめる時間(2〜3営業日)」と「制作側が修正する時間(2〜5営業日)」のセットで進みます。つまり修正1往復ごとに、納期はおおよそ3日〜1週間後ろに動く計算だ。内容の大幅な変更や追加素材の差し替えが発生する場合は、さらに2〜3日以上長くかかることもあると紹介されています(株式会社クリエ)。
修正の内容 | 追加日数の目安 |
|---|---|
テロップ・誤字・色味などの軽微修正 | 2〜3営業日 |
カット構成・BGM差し替えなどの中規模修正 | 3日〜1週間 |
追加素材の差し替え・構成変更 | 1週間前後 |
再撮影が必要なレベルの修正 | 2週間以上(キャスト再拘束が必要) |
最大の遅延要因は「あと出しの決裁者」動画制作の納期遅延の典型として挙げられるのが、担当者の確認でOKが出て完成間際になった後、最後に役員や上長が見て「違う」とひっくり返るパターンです。また、午前にテロップ修正・午後に構成修正と指摘を分割して送る進め方も、編集者が作業を何度も止めることになり、遅延の原因になるとされています(CINEMATO)。対策はシンプルで、社内の意見をすべて集めてから、優先順位をつけて1回でまとめて出すこと。これだけで修正フェーズの所要時間は大きく変わる。
修正対応の範囲は契約条件で決まっています。一般に「修正2回まで基本料金内」のような回数設定を設けている会社が多く、超過分は追加費用と追加日数の両方が発生する。発注前に次の3点を確認しておきましょう。
・基本料金に含まれる修正回数と、対象になる修正の範囲 ・追加修正の費用と、1回あたりのリードタイム ・撮影後の構成変更(再撮影)が発生した場合の扱い
納期を1〜3ヶ月から短縮する方法として、発注側の事前準備の重要性は多くの制作会社が指摘しています(株式会社トック企画)。ロゴデータ、商品画像、ブランドガイドライン、過去の動画、NG表現リスト。これらが企画段階で揃っていると、制作側は確認の待ち時間なく走り続けられます。逆に「素材待ち」は、制作側がコントロールできない純粋な停止時間になる。
発注側の準備項目 | 渡すタイミング | 短縮効果の目安 |
|---|---|---|
目的・ターゲット・KPI・公開希望日 | 初回打ち合わせ | 企画往復が減り3日〜1週間 |
ロゴ・商品素材・ブランドガイドライン | 企画段階 | 編集中の差し替え待ちがゼロに |
NG表現・コンプラ要件のリスト | 台本前 | 台本・編集の手戻り防止 |
参考動画(好き・嫌いの両方) | 企画段階 | トーン合わせの往復が減る |
自社ロケ地・商品貸与の可否 | 企画段階 | ロケ手配1〜2週間が短縮 |
工程解説で見た通り、台本確認と初稿確認は発注側がボールを持つ時間です。納期は依頼側の確認やフィードバックの速さ、修正依頼の回数に大きく影響されるとされており(株式会社クリエ)、「確認は原則48時間以内に返す」「窓口担当を1人に絞る」「指摘はまとめて1回で出す」の3点をルール化するだけで、同じ制作内容でも体感で1〜2週間早く仕上がります。
あと出し決裁を防ぐ最も確実な方法は、最終決裁者のチェックポイントを「完成動画」ではなく「台本」に置くことです。映像の修正は重いが、台本の修正は軽い。決裁者が多忙でも、60秒のドラマの台本ならA4で1〜2枚に収まります。キックオフ時に「誰が・どの工程で・何を承認するか」を制作会社と共有しておくと、最終盤のちゃぶ台返しはほぼ防げる。
ショートドラマは企画〜納品まで最短2〜3週間という目安が紹介されており(合同会社キッカケ)、条件が揃えば依頼から2週間前後、極端なケースでは1週間台での公開も不可能ではありません。ただしそれには、次の条件をほぼすべて満たす必要があります。・台本を最初の提案からほぼ即決できる(修正1回以内) ・キャストの指名がなく、制作会社の提携キャストで即アサインできる ・スタジオまたは自社スペースで撮影し、ロケ許可申請が不要 ・確認担当と決裁者が同一、またはその日のうちに承認が回る ・公開アカウント・素材・ガイドラインが初日から揃っている
短納期は「工程を速くする」のではなく「工程を削る」ことで成立します。何が削られるのかを発注側が理解しておくことが、短納期案件を成功させる前提だ。
項目 | 標準進行(6週間) | 特急進行(2週間) |
|---|---|---|
企画の選択肢 | 複数案から比較検討 | 1案ベースで即決 |
キャスト | 候補比較・オーディション可 | 提携キャストから即アサイン |
ロケ地 | ロケハン・許可申請込み | スタジオ・自社スペース固定 |
修正回数 | 2回程度 | 1回(軽微修正のみ) |
公開前の余裕 | A/B検討・予備日あり | 予備日なし・一発勝負 |
費用 | 通常見積もり | 特急費が乗る場合がある |
納期の長さ別に、実現性と条件を整理すると次の通りです。
納期 | 実現性 | 条件 |
|---|---|---|
6週間以上 | 標準。品質・選択肢とも余裕あり | 特になし |
4週間 | 十分可能 | 確認48時間ルールの徹底 |
3週間 | 可能 | キャスト・ロケの選択肢を絞る |
2週間 | 条件付きで可能 | 上記5条件をすべて満たす |
1週間 | 原則困難 | 既存運用中など体制がある場合のみ |
繁忙期や短納期の依頼では、通常より料金が1〜2割程度高くなる傾向があるという指摘もあります(株式会社ジアスプロモーション)。スタッフ・キャストの優先確保や深夜帯の編集対応が発生するためで、特急費自体は不当なものではない。依頼時は「公開希望日」「絶対に譲れない要素」「妥協できる要素」の3点をセットで伝えると、制作会社は現実的な進行案を出しやすくなります。費用相場の全体像はショートドラマの制作費用はいくら?相場・内訳・コスト削減のポイントを徹底解説で詳しく解説しています。
「いつまでに発注すべきか」を公開日から逆算すると、次のようになります。標準進行なら公開6週間前の発注が安全ライン、4週間前が実務的な下限です。
タイミング | やること |
|---|---|
公開8週間前 | 制作会社の比較・相談開始(2〜3社) |
公開6週間前 | 発注・キックオフ・ヒアリング |
公開5週間前 | 企画確定・台本初稿 |
公開4週間前 | 台本確定・キャスティング・ロケ手配 |
公開3週間前 | 香盤表確定・撮影実施 |
公開2週間前 | 編集・初稿確認 |
公開1週間前 | 修正・最終承認・納品 |
公開3日前 | 入稿・投稿文設定・公開予約 |
タイミング | やること |
|---|---|
公開3ヶ月前 | 相談・発注・キャンペーン要件の共有 |
公開2.5ヶ月前 | シリーズ構成・アカウント設計の確定 |
公開2ヶ月前 | 全話台本の執筆・確認 |
公開6週間前 | キャスティング・ロケ確定 |
公開1ヶ月前 | まとめ撮り(1〜2日) |
公開2〜3週間前 | 編集・確認・修正 |
公開1週間前 | 納品・投稿予約・配信設定 |
公開後 | 投稿・データ確認・次月制作へ反映 |
逆算表に乗らない時間として、発注側の社内プロセスがあります。相見積もりの取得と比較に1〜2週間、稟議・契約手続きに1〜2週間。つまり「発注日」の前に最大1ヶ月の社内リードタイムが存在する企業は珍しくない。公開日が決まった時点で逆算すべきは制作期間だけでなく、自社の意思決定期間も含めた全体です。発注準備の進め方はショートドラマ制作の外注・発注完全ガイドが参考になります。
映像制作業界には案件が集中する時期があります。多くの制作会社で共通するのは、下半期の販促シーズンと年末商戦が重なる秋〜年末、そして年度末予算に伴う1〜3月納品の駆け込みです。繁忙期には制作会社のスケジュールが埋まりやすく、納期が通常より1〜2週間程度延びる可能性や、料金が1〜2割程度高くなる傾向が指摘されており、比較的落ち着いた時期(5〜8月、1〜2月など)の余裕ある発注が推奨されています(株式会社ジアスプロモーション)。
時期 | 制作会社の混み具合 | 背景 |
|---|---|---|
1〜3月 | 混みやすい | 年度末納品・予算消化案件の集中 |
4〜5月 | 比較的落ち着く | 新年度直後で案件が少なめ |
6〜8月 | 比較的落ち着く | 夏季は仕込み期間になりやすい |
9〜10月 | 混み始める | 下半期販促・年末案件の前倒し発注 |
11〜12月 | 最も混みやすい | 年末商戦・クリスマス・年内納品の集中 |
※混み具合は会社の得意分野や顧客構成によって異なります。あくまで一般的な傾向です。
季節キャンペーンは「公開日が動かせない」うえに「業界全体が混む時期」と重なるのが厄介な点だ。標準進行の6週間に、繁忙期バッファ2週間と社内手続きを上乗せした、現実的な動き出しの目安を示します。
キャンペーン(公開時期) | 相談開始の目安 | 発注の目安 |
|---|---|---|
ハロウィン(10月中旬公開) | 7月 | 8月中 |
年末商戦・クリスマス(11月下旬〜12月公開) | 8月 | 9月中 |
年末年始・新春(12月下旬〜1月公開) | 9月 | 10月中 |
新生活・入学入社(3月〜4月公開) | 12月 | 1月中 |
GW(4月下旬〜5月公開) | 2月 | 3月中 |
夏キャンペーン(7月公開) | 4月 | 5月中 |
繁忙期に発注するときのコツは3つあります。第一に、企画が固まる前でも先に枠だけ相談して押さえること。第二に、素材・ガイドラインを発注と同時に渡し切ること。第三に、修正を1回で決め切る社内体制を先に作っておくことです。繁忙期は制作側のリカバリー余地が小さいため、平常期以上に発注側の準備が効く。
立ち上げ期:投稿開始までに1〜2ヶ月アカウント運用型のショートドラマは、1本目の公開までにアカウント設計・シリーズ企画・キャラクター設計・キャスト固定・初回まとめ撮りという立ち上げ工程が必要で、ここに1〜2ヶ月を見込みます。重要なのは、1本目の公開時点でストックを4〜8本持っておくことだ。SNS運用では週2〜3本の安定投稿を支える体制づくりが重要とされており(株式会社OASIZ)、ストックなしの自転車操業は品質と頻度の両方を崩します。
運用が始まった後は、常に「翌月分を今月作る」サイクルで回します。
週 | 制作側の動き | 発注側の動き |
|---|---|---|
第1週 | 翌月分の企画・台本執筆 | 前月データの共有・企画フィードバック |
第2週 | 台本確定・キャスト調整 | 台本承認(1回で確定) |
第3週 | まとめ撮り(1日) | 商品・素材の提供 |
第4週 | 編集・確認・予約投稿設定 | 初稿確認・最終承認 |
このサイクルが固まると、発注側の実働は「月2回の確認」程度まで圧縮されます。単発を都度発注するより1本あたりの段取り時間が大幅に減るのは、キャスト・ロケ地・確認フローが固定化されるためで、納期面でも運用型の効率は高い。
運用型のスケジュール設計で見落とされがちなのが、分析と企画の接続です。投稿から48時間・1週間・1ヶ月のデータを確認し、翌月の企画会議に反映するリズムを月次サイクルに組み込む。「作って終わり」ではなく「数字を見て直す」前提でスケジュールを引くことが、運用型の成果を分けます。
A. 撮影そのものは1日〜数日が一般的で、単発1本なら1日以内に収まるケースが主流です(nowhere film株式会社)。ただし企画・台本・キャスティング・編集を含めた制作全体では3週間〜1.5ヶ月が目安となるため、「撮影期間=納期」と考えないことが重要です。
A. 条件が揃えば2週間前後、最短で1週間台も不可能ではありません。ただし台本即決・提携キャスト起用・スタジオ撮影・修正1回などの条件をすべて満たす必要があり、企画やキャストの選択肢は狭まります。品質と選択肢を確保するなら、標準の4〜6週間を推奨します。
A. 台本工程の3日〜1週間分は短縮できる可能性があります。ただし、縦型ショート動画には冒頭フックや尺感などプラットフォーム特有の設計があるため、持ち込み台本でも制作会社の監修・リライトを挟むのが現実的です。「素材としての台本があるので監修してほしい」と伝えると、見積もりも納期も正確になります。
A. 「修正2回程度まで基本料金内」という設定の会社が多く、超過すると追加費用と追加日数が発生します。修正1往復で3日〜1週間が目安です。社内の指摘を1回に集約して出すことが、回数と納期の両方を節約する最大のコツです。
A. あります。特定タレントの指名や事務所交渉が入ると2週間〜1ヶ月以上かかる場合があり、スケジュール確保の都合で撮影日自体が後ろ倒しになることもあります。納期優先なら、制作会社の提携キャストからの選定が最速です。
A. 屋外ロケ中心の企画では、撮影日の数日後に予備日を設定しておくのが一般的です。予備日に移行した場合、納期はその日数分後ろに動きます。天候リスクを避けたい場合は、屋内・スタジオ中心の企画設計に寄せることで延期リスク自体を下げられます。
A. 「翌月分を今月作る」1ヶ月先行サイクルが基本です。第1〜2週に企画・台本、第3週にまとめ撮り、第4週に編集・予約投稿という流れで、発注側の実働は台本承認と初稿確認の月2回程度に集約されます。立ち上げ期のみ1〜2ヶ月の準備期間を見込んでください。
A. 一般に9〜12月(年末商戦)と1〜3月(年度末納品)は制作会社が混みやすく、納期が1〜2週間延びたり料金が上がる傾向が指摘されています(株式会社ジアスプロモーション)。季節キャンペーンに合わせるなら、公開の2〜3ヶ月前には相談を始めるのが安全です。
ショートドラマ制作の納期は、単発1本で3週間〜1.5ヶ月、シリーズ立ち上げで1〜2ヶ月が一般的な目安です。撮影自体は半日〜1日で終わることが多く、納期を決めているのは台本確定・キャスティング・編集確認といった前後の工程だ。そして、その工程の速度の半分は発注側が握っています。
押さえるべきポイント | 要点 |
|---|---|
納期の目安 | 単発3週間〜1.5ヶ月/シリーズ立ち上げ1〜2ヶ月 |
撮影期間 | 半日〜数日。単発は1日完結が主流 |
ボトルネック | 台本確定と初稿確認。発注側の確認速度が納期になる |
修正の影響 | 1往復で3日〜1週間。指摘は1回に集約する |
発注タイミング | 公開6週間前が安全ライン。キャンペーンは2〜3ヶ月前 |
繁忙期 | 9〜12月・年度末は納期も費用も膨らみやすい |
公開希望日が決まっているなら、最初にやるべきことは企画づくりではなく、逆算スケジュールの確認です。間に合うかどうかは、相談した日に決まる。
ナイトてんしょんは、年間再生回数1億回越えの実績を持つ縦型ショートドラマの企画・制作・運用会社です。公開希望日からの逆算スケジュール設計、単発制作からシリーズ運用まで、納期のご相談を含めて無料で承っています。「この日までに間に合うか」だけのご質問でも構いません。お気軽にお問い合わせください。
・ショートドラマ制作の外注・発注完全ガイド ・ショートドラマの制作費用はいくら?相場・内訳・コスト削減のポイントを徹底解説 ・ショートドラマ制作会社の選び方・タイプ別比較
ショートドラマの企画・制作・運用ノウハウはショートドラマ専門メディア一覧(shortdramalab)でも多数公開しています。
合同会社キッカケ「ショートドラマ制作の流れを分かりやすく解説」https://kikkake-movie.com/video-production-guide/shortdrama-production-flow/
nowhere film株式会社「ショートドラマの撮影期間はどれくらい?制作の流れやスケジュール設計のポイント」https://nowhere-film.jp/blog/shortdrama-shooting-period/
株式会社Lumii「動画制作にかかる納期はどれくらい?短納期にする方法や納品までの各工程の期間も解説」https://lumii.co.jp/blog/delivery-date/
StockSun株式会社「動画・映像制作の標準納期は2〜3ヶ月!制作を早めるポイントや注意点を解説」https://stock-sun.com/column/eizou-seisaku-nouki/
株式会社トック企画「動画制作の納期は1〜3ヶ月が目安|短縮するための7つの準備と進行のコツ」https://toc-kikaku.jp/column/movie/video-production-delivery-time/
株式会社JPC「動画制作にかかる期間はどのくらい?依頼から納品までの流れを解説」https://www.jpc-ltd.co.jp/movie/magazine/production/period-and-flow/
株式会社JPC「香盤表とは?動画制作における撮影を効率よく行うためのポイントを解説」https://www.jpc-ltd.co.jp/movie/blog/movie-schedule/
CINEMATO(株式会社EXIDEA)「動画制作の納期はどれくらい?種類別の目安・短縮コツ・よくある遅延原因を解説」https://cine-mato.com/16962/
株式会社クリエ「動画制作に必要な時間の全体像と工程別の平均目安を徹底解説」https://qurie.net/blog/20260306/
株式会社ジアスプロモーション「動画制作の納期はどれくらい?種類別目安と短縮のコツを解説」https://www.ziaspromotion.co.jp/dougaseisakuirai-madoguch/video-production-delivery-time/
株式会社LOCUS「動画制作の流れとスケジュール管理の完全ガイド|目安の期間や交渉術も紹介」https://www.locus-inc.co.jp/blog/schedule
株式会社LIG「【香盤表テンプレート有り】ディレクターなら押さえたい撮影のポイント〜準備編〜」https://liginc.co.jp/574620
株式会社OASIZ「最先端のTikTok成功法則!ショートドラマ×トレンド運用術とは?」https://note.com/oasiz/n/n1092f560f02d
B4B Inc.「ショートドラマ制作完全ガイド【費用・事例・選び方】外注前に知るべき全知識」https://b4b.co.jp/news/14
2026/6/17 06:00