ショートドラマの費用対効果は、制作・配信・運用に使う総額を決め、同じ期間の再生数や問い合わせ件数で割ると比較できます。当社のPOV制作は4万円/本〜・3本以上で、制作費は12万円〜。この金額に今回必要な配信・運用費を加えて試算します。問い合わせが0件なら、問い合わせ単価は算出できません。
発注前に決めたいのは「何万回再生すれば成功か」だけではありません。どんな相談や購入につなげたいか、その結果をいつ・どこで確かめるかまで予算と一緒に決めます。この記事では、当社の公開価格を起点に、再生単価と問い合わせ単価を計算する方法を示します。以下の再生数・問い合わせ件数はすべて説明用の仮定で、実績や成果予測ではありません。
最低本数を含む制作費から予算を組む
ナイトてんしょんのショートドラマ制作料金は次のとおりです。キャスト費・スタジオ費・機材費込みで追加費用はありません。公開価格の下限と最低本数を掛けた金額なので、希望する企画の正式な見積額は相談時に確認してください。2026年10月24日の掲載内容を参照しています。
| 制作プラン | 単価・最低本数 | 最低本数での制作費 |
|---|---|---|
| POV | 4万円/本〜・3本以上 | 12万円〜 |
| ライト | 5万円/本〜・3本以上 | 15万円〜 |
| 本格 | 15万円/本〜・2本以上 | 30万円〜 |
ご依頼から配信までの目安は約1ヶ月です。社内で商品情報を確認する日や、公開後に数字を見る期間も予定に入れます。制作に約1ヶ月かかるという案内は、公開から1ヶ月で投資を回収できるという意味ではありません。
POVは一人称の視点を生かす表現、ライトは一つの場所で撮る定点カメラ風のドラマです。ライトにも複数キャストとカット割りが含まれます。本格は場面転換やロケーションを増やして作り込む形式です。価格差を比較するときは、場面の移動が商品説明に必要か、一つの場所でも伝わるかを台本で確認します。画質の良し悪しだけで価格が分かれているとは考えないでください。
継続的な制作・投稿・分析を任せるPOV運用プランは月額30万円〜で、動画月10本・アカウントコンセプト設計・月次レポートを含みます。単発制作の費用に運用プランをそのまま足すと、同じ制作作業を二重に数える場合があります。単発で作って自社が運用する案と、制作を含む月額運用案は、契約範囲を並べて比較してください。
総費用と成果の範囲をそろえる
予算書では、制作費、広告媒体へ払う費用、投稿や分析の委託費、社内作業を分けます。制作会社に支払う金額だけの評価と、担当者の時間まで含む評価を混ぜると、内製と外注を同じ条件で比べられません。社内作業を金額に換算する場合は、各案で同じ時間単価と計上範囲を使います。
| 費用の区分 | 確認する対象 | 重複を防ぐ確認 |
|---|---|---|
| 制作 | 企画・出演・撮影・編集 | 見積総額に含まれるか |
| 配信 | 広告媒体への支払額 | 広告を出す場合だけ加算 |
| 運用 | 投稿・分析・改善 | 制作込みかを照合 |
| 社内 | 承認・商品手配・受付 | 各案を同じ基準で計上 |
例えば、POV3本の制作費を12万円、広告媒体費を6万円と仮定すると、両方の合計は18万円です。この例は運用委託費・社内作業を含めていません。報告には「制作+広告媒体費の範囲」と書き、施策に必要な全費用を集めた数字と区別します。出演費やスタジオ費を制作費に含む見積もりなら、その分を再び足す必要はありません。
成果の分母も先に定義します。再生回数、サイトへのクリック、問い合わせ、商談、受注は別の段階です。クリックが10回あっても、問い合わせが10件あったことにはなりません。問い合わせの中に営業案内や採用応募が入る場合は、今回獲得したい相談だけを分けて記録します。
1再生あたりの費用を計算する
この記事で使う再生単価は「今回集計する総費用÷同じ対象動画の再生回数」です。広告管理画面の視聴単価と同じ名前で報告せず、制作費を含めた試算であることを示します。3本分の費用を使うなら、分母もその3本の対象期間の再生回数にそろえます。
制作費12万円だけで計算した仮定例です。配信費や運用費がある場合は、表の分子を増やして計算し直してください。
| 3本合計の仮定再生数 | 計算 | 1再生あたり |
|---|---|---|
| 3万回 | 12万円÷3万回 | 4円 |
| 6万回 | 12万円÷6万回 | 2円 |
| 12万回 | 12万円÷12万回 | 1円 |
この表は、必要な再生数が得られることを保証するものではありません。また、同じ人の再視聴が含まれるため、再生単価を「一人に届く費用」と読み替えることもできません。再生単価が下がっていても、見ている人が商材の対象者か、案内先へ進んだかは別に確認します。
媒体ごとに視聴回数の定義は異なります。YouTubeの公式ヘルプでは、Shortsは2025年3月31日から、再生が開始された回数を視聴回数として数え、最短再生時間の要件をなくしたと案内しています。異なる媒体や定義変更をまたいだ数値を単純に合計して、効率が改善したと判断しないようにします。比較表には媒体、対象動画、期間、使用した指標名を残してください。
問い合わせ単価を試算する
今回の問い合わせ単価は「対象の総費用÷同じ施策に帰属を確認できた問い合わせ件数」と定義します。Google広告の平均コンバージョン単価は、広告のコンバージョンに対する費用の平均です。制作費まで加えた本記事の試算とは分子の範囲が違うため、広告画面のCPAと並べる際は内訳を添えます。
例えば制作費12万円だけを対象にすると、問い合わせ2件なら6万円/件、4件なら3万円/件、6件なら2万円/件です。これは仮定の計算です。クリックを問い合わせに置き換えたり、動画と無関係の相談を足したりして、分母を大きくしないでください。
自社の条件を入れて計算する
下の試算では、制作費・広告媒体費・運用等の別費用を万円単位で入力します。問い合わせは、同じ対象期間に帰属を確認できた件数です。初期値の制作費12万円以外は計算方法を示す仮定であり、業界平均ではありません。表示は円単位に四捨五入します。
集計対象の総費用 円
問い合わせ単価 円/件
成果予測ではありません。0件の単価は算出できないため、件数の入力は1件以上です。0件なら「未獲得」と記録してください。同じ制作費を運用費にも加えないよう、見積もりの範囲を確認します。
JavaScriptが使えない場合は、総費用を問い合わせ件数で割ってください。例えば制作12万円・広告6万円・別費用0円・問い合わせ4件なら、18万円÷4件=4万5,000円/件です。追加費用を6万円かけても問い合わせが4件のままなら、単価は3万円から4万5,000円へ上がります。再生数だけを見て増額を決める前に、この分母も確認します。
クリック単価の事例を、自社の獲得単価にしない
自然流入のクリック単価を紹介する事例でも、計上した費用の範囲、計測期間、クリックの集計条件を確認します。広告媒体費だけを分子にした値と、制作・運用費を含む値は、そのまま比較できません。本記事の問い合わせ単価にも、条件を確認できない事例の数字は使っていません。
他社の事例でも、クリックの後に購入する割合や問い合わせの内容が異なれば、事業上の評価は変わります。「安くクリックされた」という事実と、制作投資を回収したという判断を分ける必要があります。
費用を回収できるかは受注後の数字で見る
問い合わせ単価だけで、投資回収は決まりません。問い合わせから何件受注したか、対象の売上はいくらか、提供する商品やサービスにどれだけの原価がかかるかを確認します。費用や原価の定義は、社内の予算管理とそろえてください。
Google広告のROIの説明は、収益と総費用から評価する考え方を示しています。式を使う前に、商品原価と施策費のどちらを費用に含めたかを残します。詳しい指標の使い分けはROI・KPI設計で確認できます。本記事では、発注前の総費用と問い合わせ単価の試算に絞っています。
例えば問い合わせが来た後、購入まで数ヶ月の検討が必要な商品なら、公開直後の売上だけでは結果が出そろいません。一方、将来の売上を根拠なく見込んで継続費を増やすことも避けます。受付記録に対象施策と受注結果を残し、未確定の商談は未確定として扱います。動画を見てから後日検索した人や別端末で戻った人を完全には追えない場合、その限界も報告に含めてください。
削る工程と、数字を見る工程を分ける
予算を下げるときは、場所や登場人物、撮影日、納品する尺の違いを調整します。ライトで必要な利用場面を伝えられるなら、複数ロケを前提にした企画と比較できます。条件を変えた見積もりを取り、何が省かれ、何が残るかを確認してください。どの条件を変えれば予算を抑えられるかは格安で制作を頼むための確認項目にまとめています。
効果測定を担当する人や、問い合わせ先の準備まで省いてしまうと、制作後に判断材料が残りません。商品情報の確認、公開先の設定、計測、実際に届いた相談の分類は、今回の目的に応じて担当を決めておきます。
| 起こり得る失敗 | 数字への影響 | 発注前の対策 |
|---|---|---|
| 3本の費用と1本の再生を比較 | 再生単価が過大になる | 動画と費用の範囲をそろえる |
| クリックを相談件数に置換 | 問い合わせ単価が過小になる | 受付完了を別に計測 |
| 運用費にも制作費を重複計上 | 総費用が過大になる | 含まれる工程を照合 |
| 問い合わせ先が使えない | 行動と計測が止まる | 公開前に案内先を確認 |
表は想定される失敗と対策で、当社の案件で起きた事実を示すものではありません。初回3本で何を検証するかはお試し発注の判断基準も使って整理できます。
継続判断は、確認日と変更する箇所まで決める
発注前に、予算の上限、確認する指標、観測期間、追加制作の判断者を一つのメモにします。短い試行で相談が少なかった場合は、動画から案内先まで進んでいるか、案内先を読んだ人が相談できるかを順に確認します。原因が分からないまま、同じ動画の本数だけを増やさないようにします。
| 観測した状態 | 次に確認する箇所 | 判断の前に必要な情報 |
|---|---|---|
| 再生されても遷移が少ない | 動画内の案内・リンク | 対象者・媒体・期間 |
| 遷移はあるが相談が少ない | 料金説明・フォーム | 入口別の閲覧と受付 |
| 相談は来るが受注しない | 訴求と相談内容の一致 | 相談分類・失注理由 |
少数の結果なら、次の確認日まで観測するか、予算の上限で試行を止めるかを決めます。どちらも選べますが、観測を延ばす理由と上限は残してください。効果が判定できない状態を成功に置き換えず、制作会社には次に何を変える提案なのかを求めます。
よくある質問
制作費12万円で何回再生できますか?
価格から再生数は決まりません。12万円はPOVの公開単価4万円/本〜と最低3本からの計算で、再生保証はありません。本記事の3万・6万・12万回は計算を説明するための仮定です。見積もりと成果予測を分けて確認してください。
問い合わせが0件でも単価を表示できますか?
0で割れないため算出できません。「未獲得」とし、費用と配信・計測の状態を記録します。問い合わせがないことだけでは、動画の内容に問題があるか、案内先に問題があるかは決まりません。
制作費を再生数で割れば広告のCPVと比べられますか?
費用の範囲と視聴の定義をそろえる必要があります。本記事の計算は制作費を含みますが、広告管理画面では媒体への支払いを基にした指標の場合があります。同じ名前の数値でも対象が一致するかを先に確認してください。
売上だけで費用対効果を見てもよいですか?
売上と費用の対応を確認したうえで、商品原価や提供にかかる費用も把握します。問い合わせ単価が安くても、その後の受注内容によって事業上の評価は変わります。社内の採算基準と計測期間に合わせて判断します。
広告を使わないなら運用費は不要ですか?
投稿、分析、改善、問い合わせ対応の作業は残ります。社内で担当するか外注するかを決め、その範囲の費用と時間を比較します。広告媒体へ払う費用がないことと、施策に費用がかからないことは別です。
予算と獲得したい相談を一緒に伝える
ナイトてんしょんに相談する際は、商材、制作と配信に使える総予算、欲しい問い合わせの内容、希望公開日をお知らせください。企画が未定でも、POV・ライト・本格のどの形式で伝えられるかと、計測する範囲を一緒に整理できます。ショートドラマ制作の相談窓口へ、試算でまだ決められなかった条件を添えてご相談ください。