ショートドラマを内製するか外注するかは、同じ本数・同じ期間の総額で比べます。内製の費用には、担当者が企画・撮影・編集・確認に使う時間と、機材や小道具の購入費が入ります。外注でも、発注側がオリエン資料を作り、初稿を確認する時間はかかります。どちらも社内の作業時間を0円と置かずに並べると、判断を誤りにくくなります。

ナイトてんしょんの制作料金は、POVが4万円/本〜・3本以上、ライトが5万円/本〜・3本以上、本格が15万円/本〜・2本以上です。最低本数で計算すると、POVは12万円〜、ライトは15万円〜、本格は30万円〜になります。料金に含まれる範囲は公開料金で、ご依頼から配信までの進め方は制作の流れで確認できます。納期は約1ヶ月が目安です。

この記事では、3本を作る場合の内製と外注の試算を並べ、どんな条件なら内製が合うのかを整理します。見積書の費目の読み方は制作費の内訳、予算を抑える発注条件は格安で頼むときの総予算で扱っています。

3本を作るときの総額を、同じ条件で並べる

比べる前に、作る本数、尺、公開先、期間をそろえます。ここでは「縦型ショートドラマを3本、1日のまとめ撮りで作る」場合を例にします。以下の時間と金額はすべて計算用の仮定で、実際の案件の記録や業界平均ではありません。御社の担当者が実際に使う時間に置き換えて計算してください。

内製の試算では、社員3名(撮影担当1名・出演2名)が関わり、1時間あたりの費用を3,000円と置きます。

内製で数える作業仮定した時間・金額費用
企画・台本1本6時間×3本54,000円
撮影日3名×8時間72,000円
編集1本8時間×3本72,000円
社内の確認1本2時間×3本18,000円
機材・小道具照明・マイクなど50,000円
合計72時間+購入費266,000円

外注の試算では、当社のPOV制作を最低本数の3本で頼む場合を置きます。制作費は12万円〜で、キャスト費・スタジオ費込みです。発注側の作業として、オリエン資料の作成に3時間、初稿の確認に1本2時間×3本の6時間、合わせて9時間を見込みます。

外注で数える費用仮定した時間・金額費用
制作費(POV・3本)4万円/本〜×3本120,000円〜
発注側の作業9時間27,000円
合計制作費+社内9時間147,000円〜

この仮定では、POVを最低単価で頼む場合、外注のほうが最大で12万円ほど少なくなります。ただし、結論を左右しているのは時間の置き方です。社内に編集に慣れた担当者がいて、編集が1本3時間で済むなら、内製の編集費は72,000円から27,000円に下がり、合計は221,000円です。機材を既に持っていれば、購入費の50,000円も外れます。

1時間あたり3,000円という置き方も、会社によって変わります。会社が負担する費用は給与だけではないため、経理や人事が使っている時間単価があれば、その数字に差し替えてください。

関係を整理 同じ3本でも、数える費用が違う 発注の形 総額に入れる費用 内製 人件費・機材・確認 外注 制作費・発注側の確認 併用 制作費・社内の編集
社内の作業時間を0円と置かない。

内製の費用は、2回目以降の時間で変わる

内製の初回には、機材の購入や撮り方の試行錯誤が入ります。2回目以降は購入費がなくなり、撮影の段取りにも慣れるため、1本あたりの費用は下がる可能性があります。一方、外注の制作費は本数に応じて毎回かかります。比べる期間を3本だけにすると内製に不利に、1年分にすると外注に不利に見えることがあるので、実際に続ける予定の期間で計算してください。

機材を買う場合は、会計上の扱いも確認しておきます。国税庁のタックスアンサーでは、少額の減価償却資産の判定や、中小企業者等の少額減価償却資産の特例を説明しています。特例は、令和8年4月1日以後に取得した資産について取得価額の基準が40万円未満に引き上げられたと案内されていますが、従業員数や青色申告などの条件があります。自社が対象になるかは、顧問税理士や経理担当に確認してください。

社内の時間は、本業から移した時間として見る

内製の担当者が動画に使う時間は、ほかの業務に使えたはずの時間です。たとえば、営業担当が毎月24時間を編集に使えば、その分だけ商談や顧客対応の時間が減ります。金額に換算するだけでなく、「誰の、どの業務の時間を動画に回すのか」を上長と合意しておくと、途中で担当者が手を離せなくなる事態を防げます。

撮影日に社員が出演する場合は、出演者の予定も費用に入ります。3名が同じ日に1日空けられるか、撮り直しが出たときに再び集まれるかを確認してください。

外注しても、社内に残る作業がある

外注を選んでも、発注側の仕事はなくなりません。商品の情報や訴求したい点をまとめる資料、社内のどこまで確認を回すかの決定、初稿へのフィードバック、公開する日程の調整は、発注側が担います。修正の指摘を担当者ごとにばらばらに送ると、往復が増えて確認の時間も延びます。指摘は1人がまとめて返すと決めておくと、外注で見込んだ9時間に近づけられます。

投稿や分析まで任せたい場合は、制作とは別にSNS運用代行を検討します。月額30万円〜の運用プランは単発制作とは別のサービスで、月々の本数と担当範囲を運用プランで確認します。

内製が合う会社、外注が合う会社

内製が合うのは、毎週のように投稿を続ける予定があり、社内に企画と編集を担える人がいて、社員の出演を継続できる会社です。商品の細かな仕様を知っている社員が台本を書けるため、確認の往復が少なくて済む場合もあります。

外注が合うのは、まず3本ほどで反応を確かめたい会社や、出演者・撮影場所・編集を社内でそろえるのが難しい会社です。当社のPOV制作やライト制作はキャスト費・スタジオ費込みなので、出演者や場所を社内で探す時間がかかりません。

その中間として、最初の数本を外注して台本の型や撮り方を確かめ、その後の編集や投稿を社内で引き継ぐ方法もあります。この場合は、どの素材を受け取り、どこまで社内で編集してよいかを、発注時に制作会社と確認しておきます。

流れをつかむ 内製か外注かは4段で決める 1 本数と頻度 月に何本を何ヶ月続けるか 2 社内の時間 担当者と作業時間を書き出す 3 総額の比較 同じ本数・同じ期間で並べる 4 3本で検証 数字と社内負担を見て見直す
比べる期間と本数をそろえてから判断する。

判断に迷うときは、図の順に書き出します。月に何本を何ヶ月続けるかを決め、内製なら誰が何時間使うかを表にし、同じ本数・同じ期間で総額を並べます。そのうえで最初の3本を作り、再生数や問い合わせなどの数字と、社内の負担が想定どおりだったかを見て、続ける形を選び直します。3本で何を確かめるかはお試し発注の判断基準で詳しく扱っています。

よくある失敗は、内製の時間を数えずに決めること

次のケースは、比較の漏れを説明するための仮定例です。実際の顧客事例ではありません。

ある会社は、外注の見積もり12万円を見て「社内で作れば0円」と考え、内製を選びました。広報担当が企画と編集を兼ね、営業の社員2名が出演しました。ところが、台本の書き直しと編集に想定の倍の時間がかかり、出演者の予定も合わず、3本の公開までに2ヶ月を要しました。その間、広報担当のほかの業務は後回しになりました。

この比較で抜けていたのは、社内の時間と、公開が遅れることの影響です。初めから担当者の時間を表に書き出していれば、「最初の3本は外注して型を作り、4本目から社内で引き継ぐ」といった別の選択肢も比べられました。

反対に、外注を選んで社内の作業を見込まなかった場合も、確認担当が決まらずに初稿の返事が遅れ、公開日がずれることがあります。どちらを選んでも、社内で誰が何時間使うかは先に決めておきます。

もう一つ、内製では使える音楽にも注意が必要です。企業のアカウントでは、個人のアカウントと同じ音源を使えないことがあります。詳しくは企業アカウントで音楽が使えない理由を確認してください。

よくある質問

ショートドラマは内製と外注、どちらが安いですか?

本数、期間、社内の担当者の時間によって変わります。この記事の仮定では3本なら外注が安くなりましたが、編集に慣れた社員がいて機材を持っている会社や、長く続ける予定の会社では、内製の総額が下がります。同じ本数・同じ期間で、社内の時間を含めて比べてください。

内製の人件費は、どう計算すればよいですか?

作業ごとに担当者と時間を書き出し、1時間あたりの費用を掛けます。1時間あたりの費用は、経理や人事が使っている時間単価があればその数字を使います。給与だけで計算すると、会社が負担する費用を少なく見積もることがあります。

外注すると、社内の作業はなくなりますか?

なくなりません。商品の情報をまとめる資料、確認を回す範囲の決定、初稿へのフィードバック、公開日の調整は発注側が担います。指摘をまとめて返す担当者を決めておくと、確認の往復を減らせます。

ナイトてんしょんに頼むと、出演者やスタジオの費用は別ですか?

公開している制作プランはキャスト費・スタジオ費込みで、追加費用なしとご案内しています。POVは4万円/本〜・3本以上、ライトは5万円/本〜・3本以上、本格は15万円/本〜・2本以上です。内容は制作サービスの料金ページで確認できます。

最初は外注して、あとから内製に切り替えられますか?

切り替えられます。その場合は、受け取る素材の範囲と、社内で再編集してよい範囲を発注時に確認してください。出演者や音楽の利用条件によっては、編集し直して使える範囲が限られることがあります。

社内の稟議では、何を比べればよいですか?

内製と外注の総額に加えて、担当者が動画に使う時間と、続ける期間、確認する指標を並べます。決裁資料の作り方は稟議を通すための予算根拠で扱っています。

内製と外注の試算を、ご相談ください

内製と外注のどちらが合うかは、続ける本数と社内の体制で決まります。月に何本を何ヶ月作りたいか、社内で担える作業はどこまでかが分かれば、外注する範囲と費用を具体的にお伝えできます。

ナイトてんしょんへは、本数、公開先、希望時期、社内で担当できる作業を制作相談フォームからお送りください。ご希望をもとに制作内容とお見積もりをご案内します。

準備を進める際は、制作費の内訳、お試し発注の判断基準、撮影の延期・中止の条件も参照できます。ショートドラマの設計図の記事一覧からも、発注段階に合う記事を探せます。

参考リンク