企業アカウントの投稿が消えた、再生数が落ちた、ログインできない。こうした連絡を受けたら、投稿の削除・おすすめへの掲載対象外・アカウント停止を分けて確認します。数字の減少やログイン失敗だけでは、停止されたとは判断できません。
最初に保存するのは、通知の文面と対象の投稿です。通知の日時、理由、申し立てボタンや期限の表示を控え、誰が対応するかを決めます。この記事は2026年9月15日に確認した公式資料をもとに、企業の担当者と運用会社が初動を決めるための手順を整理したものです。
ログイン権限の持ち方はSNSアカウントの権限管理、投稿前の社内チェックはSNS投稿の承認フローにまとめています。
削除・掲載対象外・停止
詳しい条件・補足を読む
削除と停止など、複数の措置が同時に出ていればそれぞれを記録します。
TikTokではおすすめ対象外にも理由の確認と申し立て経路があります。通知や判定が見つからない場合は原因不明として確認を続けます。
削除の通知、投稿の分析画面、アカウントの状態を順に確認します。複数の措置が同時に出ている場合は、それぞれの対象と理由を記録してください。
ひとつめは、投稿の削除です。特定の動画やコメントに対する措置を指します。アカウント全体の利用制限が併発していることもあるため、投稿だけで確認を終えないようにします。
ふたつめは、おすすめへの掲載対象外です。投稿が残っていても、おすすめに載せる条件を満たさないと判定される場合があります。TikTokでは投稿の分析画面などで理由と申し立て経路を確認できます。再生数の減少だけを根拠に、この判定が出たと決めつけないでください。
みっつめが、アカウントの停止です。停止を示す通知や画面を確認して判断します。ログインできないだけなら、パスワード、二段階認証、通信障害なども切り分ける必要があります。
確認する画面や必要な対応は措置ごとに異なります。以下のTikTokの手順をInstagramへそのまま当てはめず、利用しているサービスの画面に出た案内を優先してください。
削除通知と異議申し立て
削除の通知を受けても、同じ動画をすぐに投稿し直すのは避けます。まず指摘された内容を読み、実際の動画、音源の利用条件、出演や素材の許諾記録と照合してください。誤判定だと考える根拠があれば、通知から再審査を求めます。
TikTokのコンテンツ違反とアカウント停止に関するヘルプでは、初回の削除は原則として警告ですが、重大な違反では初回から違反記録や停止の対象になる場合があると説明しています。異議申し立てが認められると、対象の違反記録は取り除かれます。自分で投稿を削除しても記録は消えません。(2026年9月15日確認)
Instagramについては、Metaがアカウントステータスから削除理由の確認と再審査を求める仕組みを公表しています。この資料は2022年の導入説明なので、現在の操作位置や利用できる手続きはアプリ内の表示で確認してください。本記事ではInstagramの違反記録が消える条件や、一律の受付日数は断定しません。(資料を2026年9月15日確認)
申し立てでは、対象の投稿と通知に書かれた理由を対応させます。「売上に必要だから戻してほしい」という事情だけでは、判定が誤りだという根拠になりません。確認できる利用許諾や、動画のどの場面を誤認されたと考えるかを整理します。必要な資料は、公式の手続きで求められた範囲に限って提出してください。
音源は、通知が著作権や楽曲の利用条件に触れているときの確認項目です。再生数が増えたことだけを削除の原因と結びつけず、どの権利について指摘されたかを読みます。企画時に選んだ音源と、編集後に入れた音源が同じかも照合してください。音源の選び方は企業アカウントで音楽が使えない理由で扱っています。
おすすめ対象外の確認
「シャドウバン」という呼び方だけで対応を決めると、確認する場所が曖昧になります。TikTokの投稿については分析画面を開き、おすすめ対象外の判定が表示されているかを確認します。判定が誤りだと考える場合は、その画面から異議を申し立てられます。詳しい経路はTikTokの公式ヘルプに掲載されています。
アカウント全体が掲載対象外になる場合もあります。TikTokはアカウントがおすすめされない場合の案内で、受信箱とプロフィールへ通知し、誤りだと思う場合には申し立てができると説明しています。投稿単位の判定とアカウント単位の通知を、それぞれ確認してください。(2026年9月15日確認)
Instagramにも、投稿を許可する基準とおすすめに載せる基準を分ける考え方があります。Metaのおすすめに関するガイドラインの説明は、投稿が残っていてもおすすめされない場合があるとしています。この仕組みがあることと、手元のアカウントが実際に対象になったことは区別して確認します。
判定が見つからない場合は、原因不明のまま記録します。投稿からの経過時間や広告配信の有無をそろえて比較し、直近の題材・尺・投稿頻度の変更を確認してください。通知がないことだけで表示制限と決めたり、特定の操作をやめれば回復すると保証したりしないことが大切です。
数字の落ち方そのものが誤読であることもあります。1本だけ落ちたのか、全投稿が一律に落ちたのかで話は変わります。日次の数字をどう読むかはSNS運用代行の月次レポートの見方にまとめました。
停止通知と受付期限
停止通知が出たら、その日のうちに社内の判断者へ共有する運用を決めておきます。サービスによって使える機能や手続きが異なるので、表示された停止理由、再審査の可否、期限を画面ごと保存します。
TikTokはアカウントの安全性に関するヘルプで、停止通知を開き、申し立てを選んで画面の案内に従う手順を示しています。審査中のコンテンツを自分で削除すると復元されず、違反記録の除去にも影響する場合があるため、申請後の削除を急がないでください。(2026年9月15日確認)
サービス共通の申し立て期限は置かず、手元の通知に出た日付を担当者と判断者へ共有します。期限や窓口が見つからない場合も「未確認」として引き継ぎ、アプリ内の公式ヘルプで確認を続けます。解決まで広告や他媒体の案内をどう扱うかも、発注側の企業で判断してください。
外注先との連絡体制
通知の確認を代行会社へ任せるなら、アプリ内の通知と登録メールを誰が見られるかを一覧にします。メールでも必ず同じ通知が届くとは限らないため、受信箱だけの確認で済ませない運用にしてください。担当者が休みの日に代わりに確認する人も決めておきます。
詳しい条件・補足を読む
操作担当と社内の判断者を決め、重複した申し立てを避けます。
期限が表示されていれば担当者へ共有し、見つからない場合は未確認として公式ヘルプで確認します。
登録メールは会社が継続して管理できるものを使い、閲覧できる担当者を限定します。投稿の削除や停止を見つけたときの連絡先と、返答がない場合の次の連絡先まで取り決めてください。申し立てを操作する人と、説明内容を確認する人を分けておくと、同じ通知から別々の申請を出す失敗を防げます。
契約上のアカウント管理責任と、サービス上で操作できる権限は別々に確認します。企業名義の運用でも、実際の本人確認や申請方法はサービスの案内に従います。関係者の名義を借りたり、本人になりすましたりして手続きを進めないでください。
担当者が変わるときは、通知の確認者、判断者、操作担当を更新します。引き継ぎの範囲はSNS運用の担当者交代を参照してください。
停止前に備える3項目
完成動画と投稿時の設定、利用許諾の記録は、会社が管理する保存先にも残します。TikTokは停止後も申し立てやデータ取得のためにログインできる場合を公式ヘルプで案内していますが、それを日常のバックアップの代わりにはできません。完成動画と撮影素材それぞれの保管期間を制作会社と決め、発注側でも完成ファイルを受け取ってください。
顧客への連絡先は、公式サイトにも用意しておきます。停止中の案内を載せる場所や問い合わせ先を平時に決めるためです。TikTokは、他のアカウントを使った制限や停止の回避も措置の対象に挙げています。新規アカウントを作って同じ違反投稿を続ける、といった対応は選ばないでください。
社内では、誤判定として申し立てるか、指摘を受けて運用を改めるかを判断する人を決めます。制作会社が素材や許諾の情報を渡し、運用担当が通知を保存し、発注側が対応方針を決める。各担当の返答期限まで事前に取り決めてください。
通知の確認担当を決める
いま問題が起きていなくても、運用会社との定例で「停止通知が出たら誰が見るか」を確認できます。連絡先の一覧を開き、主担当が不在のときの代わりまで埋めてください。次に、直近の完成動画と許諾記録を発注側が取り出せるかを確認します。
当社の自社アカウント実績は、年間再生回数1億5,000万回越えです。ショートドラマの企画とSNS運用の担当分担を相談したい場合は、現在の運用体制を添えてお問い合わせからご連絡ください。
参考
- TikTok「Content violations and bans」(2026年9月15日確認)
- TikTok「Why is my account not being recommended?」(2026年9月15日確認)
- TikTok「Account safety」(2026年9月15日確認)
- Meta「コミュニティ規定施行レポート 2021年第4四半期版を公開」(2026年9月15日確認)
- Meta「Recommendation Guidelines」(2026年9月15日確認)